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両辺
「両辺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
両辺の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
、その部分の床は、色大理石と櫨の木片を交互に組んだ車輪模様の切嵌。そこを挾んで、
両辺の床から壁にかけ胡桃と樫の切組みになっていて、その所々に象眼を鏤められ、渋い....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
立てて壮んな船遊びをしたという武家全盛の時代を引き合いに出さないまでも、船屋形の
両辺を障子で囲み、浅草川に暑さを避けに来る大名旗本の多かったころには、水に流れる....
「正義と微笑」より 著者:太宰治
うして僕に指名したりなどしたのだろう。ぎょっとした。立って行って、黒板に書いた。
両辺を二乗すれば、わけがないのだ。答は0だ。答、0、と書いたが、若し間違っていた....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
、琴、琵琶なんぞを擁したり、あるいは何ものをも持たぬ手を膝に組んだ白衣の男女が、
両辺に居流れて居る。其白衣の女の中には、おかず媼さんも見えた。米俵が十数|俵も神....
「鴫突き」より 著者:寺田寅彦
度実見したきりなので記憶がはなはだたしかでないが、網を張った叉手の二等辺三角形の
両辺の長さが少なくも九尺くらいあり、柄竿の長さもほぼそのくらいあるかと思われ、と....
「狼疾記」より 著者:中島敦
ですぐに出来てしまう。そのように、人生の与えられた事実に対しても、一通り方程式の
両辺にb/2aの二乗を足《た》して解りやすく意味のあるものとする技術を習得すべき....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
るいは高騰せしめて、新資本の価格をあるいは騰貴せしめあるいは下落せしめ、方程式の
両辺を相等しからしめるのである。注意深い読者は、証券となって現われる新資本が、騰....