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「両開き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

両開きの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
モルグ街の殺人事件」より 著者:佐々木直次郎
を見た。ついに銃剣をもって――鉄梃ではなく――その戸口をこじあけた。二枚門つまり両開き門になっていて、下にも上にも閂《かんぬき》がかかっていないためあけるには大....
道標」より 著者:宮本百合子
している人があった。会合のある室をその人にきいて、伸子と素子とは左手の奥に大きい両開きのドアがあけはなされている方へ行った。 その室の敷居ぎわまで行って、伸子....
風知草」より 著者:宮本百合子
るのがそれらしい。半信半疑に近よったら、長方形の紙に、赤旗編輯局とはり出されて、両開きのガラス戸の入口がしまっていた。 赤旗編輯局。――ひろ子は、その字がよめ....
ウィリアム・ウィルスン」より 著者:佐々木直次郎
重みが取りのけられたくらいだ、ということを私は白状してもいい。その室の広い、重い両開き扉がとつぜんぱっといっぱいに開かれ、その力強い凄まじい猛烈さのために、部屋....
からたち」より 著者:宮本百合子
食事をする部屋のテーブルの電燈の下でノートを読んでいた。すると、正面に当る廊下の両開きになっている扉の片方が細めにすーと開いて、そこから誰かの眼が内をのぞいた。....
あなたも私も」より 著者:久生十蘭
。五メートルもある化粧室の一方の壁は、全部ローブをおさめる隠し戸棚になっている。両開きの大きな扉をあけると、二側になったチューブの横棒《バア》にハンガアが三百ほ....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
並んでいた。屋根裏の窓は広く二層になって、上のは小さかった。入口は思い切り大きい両開きの木の扉が左右に裏板を見せて、ほの暗い内部を透かした向うにかっきりした長方....