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「並等〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

並等の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
千代子は須永を呼びに裏手へ出た。 八 真鍮《しんちゅう》の掛札に何々殿と書いた並等《なみとう》の竈《かま》を、薄気味悪く左右に見て裏へ抜けると、広い空地《あき....
野分」より 著者:夏目漱石
ボンを見失うほど込み合っていた。突き当りを右へ折れるのが上等で、左りへ曲がるのが並等である。下等はないそうだ。中野君は無論上等である。高柳君を顧みながら、こっち....
道標」より 著者:宮本百合子
抵自動車をつかって居り、メトロにのるにしても一等車にのり、伸子がいつものっている並等には入って来ないことをも知っていた。だけれども、朝七時のメトロがこんなにも壮....
ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
目瞭然よ。して見ればわけのない事だわね。コン吉よ、どうかしっかりしてね。あなたを並等《なみ》な状態にかえすためには少しつらいかもしれないけど、こんなふうな即物的....