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「中に入る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

中に入るの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
生きている腸」より 著者:海野十三
かれて倒れてしまったようにひっそり閑としていた。 彼は誰にも見られないで、家の中に入ることができた。彼は電燈をつけた。 「うん、実に素晴らしい。実に見事な腸《....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
す。戦争には老若男女全部、参加する。老若男女だけではない。山川草木全部、戦争の渦中に入るのです。しかし女や子供まで全部が満州国やシベリヤ、または南洋に行って戦争....
深夜の市長」より 著者:海野十三
来て下さいましネ」 そういって彼女は、僕の家の隣家の戸を開いた。そしてスーッと中に入ると、鮮やかな投げキッスを僕に送るなり、雨戸をピシャリと閉めた。 「……な....
殺人の涯」より 著者:海野十三
黙っていよう。 私は液体を掻き廻す手を早めた。額から汗がボタボタと落ちて、桶の中に入る。私は顔を横に曲げた。 「どうして開けてくれないのですね、ちょっと開けて....
春の槍から帰って」より 著者:板倉勝宣
遅れて入って見たら、すべての谷が雪崩れた後であった。年によって違うであろうが三月中に入る方が安全である。 グルンドラヴィーネに会ったら一たまりもない。そして雪....
海底都市」より 著者:海野十三
間器械なのだ。それはタイム・マシーンとも航時機《こうじき》ともいうがね、君がその中に入ると、僕は外から君を未来の世界へ送ってあげるよ。君は、何年後の世界を見物し....
千早館の迷路」より 著者:海野十三
八幡の藪しらずというのは何だね」 「わたしも話に聞いただけだが、なんでも千早館の中に入ると、廊下ばかりぐるぐる続いていて、気味がわるいといったらないってよ。そし....
大空魔艦」より 著者:海野十三
「さあ、はやく乗った!」 十四五人の怪人たちは、手まねをして、チンセイに、機の中に入るように命じた。この十四五人の怪人は何者であろうか。これこそ実は、この空魔....
兎と猫」より 著者:井上紅梅
に言った。そんな面倒臭い養兎法はわたしは今まで聞いたことがない。おそらく無双譜の中に入るべきものだろう。 白兎の家族は更に繁栄し人々は大に興じた。 だがそれ....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
で、ただただ感服するばかりだった。あるものは、突けば壊れる急所がひとつしかない、中に入る入口がひとつしかないのかと思うと、また別の女には無数の通路があって、種々....
迷信解」より 著者:井上円了
よろしい。 このような怪談が世間に伝わるや、ひとたびこれを耳にしたるものは、山中に入るごとに、己の心よりあらかじめ天狗に遇うであろうと待ち設けておるようになる....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
うる方良策なるか、余はあくまで従来なれたる宗教家の手を経て、文明の薬物を愚民の脳中に入るるをもって良策とするものなり。しかるときは、宗教家とこれに属する信徒とを....
西航日録」より 著者:井上円了
ようにしたいものだ。) 今朝、戴冠式のために百発の砲声を聞く。ゆえに、これを詩中に入るる。正午、領事の宅を訪い、日本人会に列す。当夕、市中無数の小灯をともして....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
や楼閣の姿がガラス窓を通して入ってくる。) たちまちにして見物案内者、争って船中に入る。余も案内を雇い、椅子つきの轎に駕し、三人これをかつぎて半日、市の内外を....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
の観念よりせば国民皆兵制度の徹底であるが、既に世は次の時代である。全国民野火の禍中に入る端緒に入ったのである。 次に来たるべき決戦戦争では作戦目標は軍隊でなく....