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中に就いて
「中に就いて〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
中に就いての前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「箕輪心中」より 著者:岡本綺堂
骸は浄閑寺に埋められた。新造の綾浪も綾鶴も一応の吟味を受けたが、綾衣の駈落ちや心
中に就いて自分たちはいっさい知らないと申し立てた。禿《かむろ》の満野も調べられた....
「再び科学的精神について」より 著者:戸坂潤
ということが定まる」云々。つまり教学の真理は、ただの真理ではなくて「無数の真理の
中に就いて、宜しく選択して人生を建立する」ことであり、「教の立て方によって正邪の....
「上野」より 著者:永井荷風
れた垂糸桜の今猶すこやかである事をも知ったのである。わたくしは桜花の種類の多きが
中に就いて其の樹姿の人工的に美麗なるを以て、垂糸桜を推して第一とする。 谷中天....
「巷の声」より 著者:永井荷風
性癖であろう。されば古老の随筆にして行賈の風俗を記載せざるものは稀であるが、その
中に就いて、曳尾庵がわが衣の如き、小川顕道が塵塚談の如きは、今猶好事家必読の書目....
「教育家の教育」より 著者:新渡戸稲造
し、あるいは隠れたる金山なり不毛の土地なり開いて国力増進を計るに就け、その国力の
中に就いて吾々が最も務めて開かねばならぬ、今日まであまり未だ十分開かれざりしもの....