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「中上〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

中上の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
も無理はなかった。彼女はこの五六年以来、東京の或近在に玄鶴が公然と囲って置いた女中上りのお芳だった。 お鈴はお芳の顔を見た時、存外彼女が老《ふ》けたことを感じ....
恩讐の彼方に」より 著者:菊池寛
た。市九郎は、主殺しの罪から、絶えず良心の苛責を受けていた。が、けんぺき茶屋の女中上がりの、莫連者《ばくれんもの》のお弓は、市九郎が少しでも沈んだ様子を見せると....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
生 (大鼓)高畠元永 (小鼓頭取)栗原伊平 (脇鼓)本松卯七郎、石橋英七 (笛)中上正栄 ◇老松 (シテ)梅津朔造 (シテツレ)大賀小次郎 (ワキ)小畑久太郎 ....
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
もうとしたが中々読めない。曩謨婆※。何だか外国人の譫語の様で訳がわからない。其の中上野の夜の八ツの鐘がボーンと忍ヶ|岡の池に響き、向ヶ|岡の清水の流れる音がそよ....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
れまで代々隠岐守と称せらるるのを、特に伊予守と称せよとの命があった。かつ同時に老中上席に列せよとの命もあった。老中上席といえば、往年桑名の楽翁公が十一代将軍の時....
丹下左膳」より 著者:林不忘
いる小藩へ、百万石の雄藩でさえ恐慌をきたす日光おつくろいの番が落ちたのだから、藩中上下こぞって周章狼狽。 刃光刀影にビクともしない柳生の殿様、まっ蒼になって、....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
ボートもまだ揚げてないことだし。君たちはあの快艇に乗って、何人でも好きなだけ午後中上陸してもよろしい。日没の半時間前に砲を撃って知らせる。」 その愚かな奴らは....
とんだ屋の客」より 著者:田中貢太郎
ったから、其のうけうりをやってみることにしたが、此の話の舞台は大阪であるから、話中上場の人物は、勢、要処要処で大阪辯をつかわなくてはならないが、私には大阪辯がつ....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
この風習は明治時代になっても依然として残って居りましたが、三井家中興の大功労者、中上川彦次郎氏は、まず第一にここに着眼し、三井家全体の使用人の俸給を一躍数倍に増....
秋の筑波山」より 著者:大町桂月
ず。されど、我等は下妻さして行くこと二里、梶内より右折して関城の趾を探り、若柳、中上野、東石田、沼田を経て、一時間ばかりは闇中を歩きて、筑波町に宿りぬ。全二日の....
春雪」より 著者:久生十蘭
いポタージュを口に運びながら、つぶやいた。 そのころ、池田の会社では、青梅線の中上《なかがみ》へ、何千とも数えきれない未完成の飛べない飛行機を集め、ローラーで....
山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
海岸の樹下に合掌する韋提希夫人あり、婢女一人之に侍立し、樹上に三色の雲かかり、正中上方一線の霞の下に円日あり、下に海中島ある構図である。当麻の物では、外陣左辺十....
学問の独立」より 著者:福沢諭吉
るの勢なきに非ず。実に国のために歎ずるに堪えずとて、福沢先生一篇の論文を立案し、中上川《なかみがわ》先生これを筆記し、「学問と政治と分離すべし」と題して、連日の....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
。ゆえに今の学校を支配して今の学校に学ぶ者は、他の賤しき学校に比較せずして、世界中上流の学校を見て得失を弁ぜざるべからず。風俗の美にして取締りの行き届きたるも学....
」より 著者:織田作之助
年を卒業すると、府立の中学校に入れるようにと安二郎を無理矢理に説得した。飯屋の女中上りの彼女はもう自分位の金持になれば、娘の夫に大学出の一人位もってもいゝのだと....