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中世
「中世〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
中世の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「冬」より 著者:芥川竜之介
市ヶ谷の刑務所は草の枯れた、高い土手《どて》をめぐらしていた。のみならずどこか
中世紀じみた門には太い木の格子戸《こうしど》の向うに、霜に焦《こ》げた檜《ひのき....
「松江印象記」より 著者:芥川竜之介
明治維新とともに生まれた卑しむべき新文明の実利主義は全国にわたって、この大いなる
中世の城楼を、なんの容赦もなく破壊した。自分は、不忍池《しのばずのいけ》を埋めて....
「路上」より 著者:芥川竜之介
ってやつは?」と、無遠慮な問を抛《ほう》りつけた。
十三
「
中世の伝説を集めた本でしてね。十四五世紀の間《あいだ》に出来たものなんですが、何....
「或る女」より 著者:有島武郎
も生地《きじ》も内田の強烈な性格のために存分に打ち砕かれた細君は、上品な顔立てに
中世紀の尼にでも見るような思いあきらめた表情を浮かべて、捨て身の生活のどん底にひ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
間における進歩はもちろん有史以前のそれに比べてははるかに著しいものにちがいない。
中世においては、この時代の目標となるくらいに、文化関係の各方面における退歩があり....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
、折角ローマが統一した天下をヤソの坊さんに実質的に征服されたのであります。それが
中世であります。
中世にはギリシャ、ローマ時代に発達した軍事的組織が全部崩壊して、....
「海底都市」より 著者:海野十三
は十分心得ているよ」 僕たちは古風なせりもちの下をくぐって、建物の中に入った。
中世紀《ちゅうせいき》の牢獄の中かと疑うほどのうすぐらい廊下を二三度曲って奥の方....
「暗号音盤事件」より 著者:海野十三
って、いい声の人をお探しになれるのですってよ」 「やれやれ、今のメントール侯も、
中世紀ごろと同じに、半分は人間で、半分は神さまなんですね。さあさあ、話はそれくら....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
ていますよ」 「きちんと身体に合っている鎧は、今までにもないことはありませんよ。
中世紀のヨーロッパの騎士は、これに似た鎧を着ていましたからねえ」 「
中世紀のヨー....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
もうずいぶんお客さま同士の話がはずむだけはずんでいました。そういう話のなかには、
中世紀時代の話もでました。あるひとりは、あの時代は今の時代にくらべては、くらべも....
「人魚のひいさま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
のようにみえました。 *わにはこどもの泣声に似た声をだしておびきよせるという西洋
中世のいいつたえがある。 「さあ、できましたよ。」と、魔女はいいました。 そこ....
「余裕のことなど」より 著者:伊丹万作
主人公となる世界においては源太型は常に赤面にしたてられて敵役となるのがきまりだ。
中世以降、なかんずく徳川期におよんでその傾向は最も著しい。 このような社会にあ....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
翌年ドイツに留学することになったために、三冊で終った。ところがその後、有賀長雄が
中世哲学を加えたので、五冊になったのである。西洋哲学に関する著書としては、これが....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
弘法大師神仏調和論を唱えてより以来、インドの仏教は転じて日本の仏教となり、ついで
中世浄土宗起こりて以来、日本に一種固有の仏教を見るに至れり。ゆえに、今日にありて....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
察するに、古代は国民皆兵にして決戦戦争行なわれたり。用兵術もまた暗黒時代となれる
中世を経て、ルネッサンスとともに新用兵術生まれしが、重金思想は傭兵を生み、その結....