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「中佐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

中佐の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
将軍」より 著者:芥川竜之介
まつげ》一つ動かさなかった。…… 将軍に従った軍参謀の一人、――穂積《ほづみ》中佐《ちゅうさ》は鞍《くら》の上に、春寒《しゅんかん》の曠野《こうや》を眺めて行....
国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
識したときには、その行く道は自殺があるばかりです。某博士の自殺、某公使の自殺、某中佐の自殺、それ等、原因のはっきりしない自殺は、皆ここに源があるのです。これだけ....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
あった。司令部内で知っていたのは、司令官の別府大将と、その信頼すべき副官の湯河原中佐とだけであった。 この物々しい地下街の中心である警備司令室では、真中に青い....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
す。 ◯良ちゃん、しきりに働いてくれる。 八月十七日 ◯昨夜から、軍神杉本五郎中佐の遺稿「大義」を読みつつあり、段々と心にしみわたる。天皇帰一、「我」を捨て心....
二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
。二十五年前には大外交家小村侯爵はタシカ私立法律学校の貧乏講師であった。英雄広瀬中佐はまだ兵学校の寄宿生であった。 二十五年前には日清、日露の二大戦役が続いて....
共軛回転弾」より 著者:海野十三
ざいと屋台を引張って触れて歩いていたのである。 チャーチルの特使チーア卿は機甲中佐であった。ルーズベルトの女特使ルス嬢は、この間まで南太平洋の輸送機隊長をして....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
がきこえてくる。早口でしゃべっているのは、前にいく恐竜第六十戦隊の司令パパーニン中佐からであった。 それは、途中からであったが、 「――約八十隻ノ潜水艦、約百....
大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
る。 扉の向こうで、ぐうぐうと、うわばみみたいないびきが聞える。それは、艇長辻中佐の寝息にちがいなかった。中佐のいびきと来たら、これはだれも知らない者はない。....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
て、広間へ入ってきたものがある。 それは何者であったか。 警務班長のマットン中佐が先頭にたち、あとにはヨコハマ・ジャックなどの荒くれ男が四、五人つきしたがい....
電気鳩」より 著者:海野十三
艦にすくいあげられたきょうだいは、たちまち艦内の人気者になりました。 艦長吉田中佐は、きょうだいの冒険談をきいて、そのいさましさをほめました。そして、艦隊の方....
余齢初旅」より 著者:上村松園
の主だなと分ったのであろう、向うから私に言葉をかけられた。この人は金子さんという中佐であったが、蘇州の庭園のいいところなどをみせてあげようという話であった。そこ....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
いうのでない事は直ぐに知れた。雪代はお悦の娘で――主人は折から旅行中の、ある陸軍中佐の夫人だという。 「小父さん、いらっしゃい。」 八郎はずかずかと、 「よく....
斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
三|分五厘の人生観を歌っていたのだ。 この緑雨の死亡自家広告と旅順の軍神|広瀬中佐の海軍葬広告と相隣りしていたというはその後聞いた咄であるが、これこそ真に何た....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
のであろう。が、露西亜の革命党員を相棒に何をするつもりであったろう。二葉亭は明石中佐や花田中佐の日露戦役当時の在外運動を頻りに面白がっていたから、あるいはソンナ....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
神宮に参拝のとき、国威西方に燦然として輝く霊威をうけて帰来。私の最も尊敬する佐伯中佐にお話したところ余り良い顔をされなかったので、こんなことは他言すべきでないと....