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中側
「中側〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
中側の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「闘争」より 著者:小酒井不木
した。それは二つに折られた水色のレター・ペーパーで、外側には数個の血痕が附着し、
中側にペンで「或旧友へ送る手記」の最初の一節が書かれてあった。くどいようであるけ....
「厨房日記」より 著者:横光利一
の国の真似ともなく一種すすけた蕭条とした淋しさを湛えていた。梶は日本の文化は物の
中側にある知的文化が特長だと常に思っていたが、しかし、外から見かけたこの貧寒さを....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
塗ってあった。大戸の上げおろしが、あの広い間口では大変だったせいもあろうが、その
中側が一軒以上ぐるりとタタキになっている土間だった。老母の覚書にもある通りの紙の....
「暗夜の格闘」より 著者:小酒井不木
れど、別に手掛かりになるような足跡などは一つもなかったと見えまして、やがて、窓の
中側に落ちている硝子片を熱心に検べ、硝子の割れ穴の大きさをはかりました。それから....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
り心から谷中派を敵視しているわけでないから、そういう要求は快く容れましたので、谷
中側の人も大分入会したような訳でした。 先生側の人々が反抗態度を手強くし、歩調....
「八ヶ峰の断裂 」より 著者:木暮理太郎
山稜が歪なU字形にくびれて、越中人夫の所謂「窓」を形造り、其儘一直線に急峻なる越
中側の山腹を抉って、五百米も下の東谷(南五竜沢)の雪渓まで続いていることである。....