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「中働〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

中働の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
力によって仏菩薩になられ、人間を救うための特殊の誓願を持っていて、私たちに四六時中働きかけております。 前の諸祖と合せて一口に、諸仏諸祖と言いまして、その修業....
」より 著者:織田作之助
作って暇をとった。お君は豹一を背負って、こゝは地獄の三丁目と鼻唄うたいながら一日中働いた。そんなお君の帰って来たことを金助は喜んだが、この父は亀のように余りに無....
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
ハイお紺婆を殺した養女お夏というは牢の中で死にましたが、同じ年頃の古山お酉と云う中働きが矢張り時計の捲き方を知って居た相です」お浦は耳寄りの事を聞き得たりと云う....
小豆島」より 著者:黒島伝治
なに美しくあるものか! 「天下の名勝」もへちまもあったものじゃない。彼等は年百年中働くばかりである。食う物を作りながら、常に食うや食わずの生活をしている。 僕....
電報」より 著者:黒島伝治
いう人々が村会議員になり勝手に戸数割をきめているのだ。 百姓達は、今では、一年中働きながら、饉《う》えなければならないようになった。畠の収穫物の売上げは安く、....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
事中は、突然人が来ても分らぬ場所に牛を隠してつないでおく。彼は深夜山中に入り、日中働いて深夜帰る。そういう秘密の生活を一年ちかくつづけていたが、村で唯一人の炭焼....
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
いけません」 などと酔った紛れにわからんことを仰しゃる。手少なで困ると云って、中働《なかばたらき》の女を置きました。是は深川《ふかゞわ》網打場《あみうちば》の....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
御用を伺いますのに、非常に手間がかかって困るのでございます。まず係の勝手女中より中働きに達し、奥女中を経てお上(近来俄分限や勿体ぶる官吏の家庭にては女中や下男を....
あらくれ」より 著者:徳田秋声
野田が思出された。不恰好《ぶかっこう》な洋服を着たり、自転車に乗ったりして、一年中働いている自分が、都《すべ》て見くびっているつもりの男のために、好い工合に駆使....
山吹の花」より 著者:豊島与志雄
により、家庭の事情によって、五十を過ぎてから、六十や七十にもなって、よその家の女中働きに出なければならないというのは、惨めなことに違いなかった。KさんやNさんや....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
おいて、フランスの農業が生活資料を無事に保証し続ける限り、その人口が、革命の進行中働いた一切の破壊原因にもかかわらず、依然減少しなかったということは、不可能では....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
これらの子供は通常、息苦しい室に閉め切られて、過度に長時間働かされ、しばしば一晩中働かされる。機械その他に用いる油などを呼吸するのは有害である。彼らの清潔にはほ....
藪の鶯」より 著者:三宅花圃
るものなければ。こころあるものはひそかに爪《つま》はじきしてそしりあいしとかや。中働き下女「オヤお前はどうしたのだ。まだお嬢様のお帰りのないのに。そんなに寝そべ....
朝の風」より 著者:宮本百合子
械工場といろんな下請工場がどっさりあって、その金網つきの真黒によごれた窓の下で日中働いている若い男たちの青春を撫でながらむしりとる触手のように、カフェー街が刺戟....
その年」より 著者:宮本百合子
って、儲けさえ焦らなんだら、やっては行けそうに思う」 三年ばかり前に源一が入営中働いていた友三という運転手が、最近トラックの徴発で体が空いた。もし今井で使って....