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中口
「中口〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
中口の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
ば午後二時少々廻った時分で、日長《ひなが》の折から門弟衆は遊びに出て仕舞って、お
中口《なかぐち》はひっそりと致して居ります。 友「お頼み申します/\/\何方様....
「白髪小僧」より 著者:杉山萠円
で泳いでいた魚《うお》は一匹も見えず、その代り今まで見た事もない、身体《からだ》
中口ばかりの魚《うお》だの、眼玉に尻尾《しっぽ》を生やしたような魚《うお》だのが....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
多流の仕舞《しまい》を自慢にしてはいるが、尺八を吹くといったことを聞かない」 「
中口ではありませんか」 「
中口は、腰折れの悪口こそは言うが、尺八などはわからない....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
。 そこで、一座が弁信なるものの、正体に全く無気味なもてあましを感じ出した時、
中口佐吉が言いました、 「なあに、それほど驚くこともないですね、どうかすると、盲....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
れで見物の中には、わたしがジョリクールと二人だけなのを見て、わたしの歌っている最
中口を入れて、イタリアのじいさんは来るのかと言ってたずねる者もあった。 わたし....
「楢ノ木大学士の野宿」より 著者:宮沢賢治
《ちゅうさい》に入った。これは実におもしろい。」 大学士はたきびに手をあぶり 顔
中口にしてよろこんで云う。 二つの声が又《また》聞える。 「まあ、静かになさい。....
「樹氷」より 著者:三好十郎
かなくてバクチよしたんだ、てへへ。 喜助 なんてえまあ、この壮六という野郎は、年
中口に毒のある野郎だ。そもそも、この俺とお豊の仲なんつうもんは―― 壮六 はっは....