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中国服
「中国服〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
中国服の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「張紅倫」より 著者:新美南吉
《ちょうこうりん》というむすことふたりきりの、まずしいくらしでした。 あい色の
中国服をきた十三、四の少年の紅倫は、少佐のまくらもとにすわって、看護してくれまし....
「西湖の屍人」より 著者:海野十三
人間が立っている。見ると一人ではない。三人だった。 その顔には、覚えがあった。
中国服に身を固めた孫火庭と王妖順だった。もう一人はピカピカする水色の絹で拵えた婦....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
横綱にしてもはずかしくないほどの体格だった。彼はそのりっぱな身体を長い裾を持った
中国服に包んでいた。彼の両手は、長い袖の中にかくれて見えなかった。 その
中国服....
「見えざる敵」より 著者:海野十三
。 「おお、――」 と声があって、その衝立のうしろから現われた異様な人物。長い
中国服を着、その上に白い実験衣をフワリと着ている猫背の男だった。頭髪も髭ものびっ....
「独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
扉が、さっと左右に開いて、金ぴかの将軍が十二人と、それから肘のぬけそうな黒繻子の
中国服を着た金博士とが、ぞろぞろと立ち現れて、その設けの席についた。 「さあ、ぼ....
「共軛回転弾」より 著者:海野十三
きまわっていた。 骸骨のように大きい頭、黒い眼鏡、特徴のある口髭頬鬚頤髯、黒い
中国服に包んだ痩せた体――一体この体のどこからあのようなすばらしい着想とおそるべ....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
中から、出て来たものは、一体何であったろうか? 2 一着の、長い
中国服だ! 中から出てきたものは、裾も手も長い、まっ黒な地色の
中国服であった。....
「火葬国風景」より 著者:海野十三
ていた。そして頭には、宗匠の被るような茶頭巾を載せ、そのくせ下は絹仕立らしい長い
中国服のような外套を着ていた。そして右手には杖をつき、歩くたびにヒョックリヒョッ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
少将は、怒の色をあらわして、椅子からすっくと立ちあがった。 そのとき可愛らしい
中国服の少女が、紅茶器を銀の盆にのせて、部屋に入ってきた。 狼対熊 「おお....
「電気鳩」より 著者:海野十三
えました。そして、ついに大決心をしました。 それは三、四日のちの朝のことです。
中国服すがたの高一は、川上から船にのりこみました。高一は、あのおそろしいおそろし....
「怪奇人造島」より 著者:寺島柾史
は、一人の雑役夫に担がれて、氷の島の岸へ運ばれた。 僕の生命は、風前の灯火だ。
中国服の老人 雑役夫は、麻袋をいったん置くと、こんどは、その両端を二人で持って....