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中坐
「中坐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
中坐の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」より 著者:宮本百合子
ろを指さして、 「ここんところを、逆にひっぱられるみてえだ。俺はこれまで本読みに
中坐したことはなかったが『貧農組合』にゃ半分頃で出ちまった。眠たくなってなア。本....
「細木香以」より 著者:森鴎外
れて吉原に往き、俄を見せた。席上には酒肴を取り寄せ、門人等に馳走した。然るに門人
中坐容を崩すものがあったのを見て、大喝して叱した。遊所に足を容るることをば嫌わず....
「或る素描」より 著者:豊島与志雄
見ると、僕は変に憂欝になってくる。狭苦しいところに、何人もずらりと向き合って一日
中坐り通して、白と黒との小さな石を掴んで、首をひねって考え込んでいて、あれで何が....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
さえなかった。船頭が、薄い蒲団を貸してくれたので、それを膝へかけて、二人は、一晩
中坐りつづけていた。
人々が起き出して、川の水で顔を洗う頃になると、八軒家、高....
「日記」より 著者:宮本百合子
してどうしても眠られなく、夫人には聞えない寺の鐘の音は、しきりに耳元で響いて一晩
中坐ったまんまで明したと云う。乃木大将が愛子の幻を見られたことから見ると、或る霊....
「殺意(ストリップショウ)」より 著者:三好十郎
つづきました その終りごろ、奥さんから命じられていた用を思い出して、私がチョット
中坐して 大急ぎで用をすまして、又先生の書斉に戻りかけると、 議論は終ったと見え....