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「中型〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

中型の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
ギャラリーを行き交う人々の流れを縫ってゆるやかに聞えていた。 四階の眼鏡売場で中型の拡大鏡を手に入れた私達は、人々の波を分けて、再び屋上へ出た。事件のあったた....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
女性とす。 一、本頭蓋骨の年齢は十六歳乃至二十歳と推測す。 一、本頭蓋骨の頭蓋は中型にして高型、顔面は稍長形、鼻は中型、顋は前反型なりとす。 一、本頭蓋骨はその....
「壊滅の序曲」より 著者:原民喜
の大群は、何らこの街に投弾することがなかったばかりか、たまたま西練兵場の高射砲は中型一機を射落したのであった。「広島は防げるでしょうね」と電車のなかの一市民が将....
「道標」より 著者:宮本百合子
りのどこにもそれらを入れる余地がなくなって、蜂谷良作が下宿へもどって伸子のために中型鞄を一つもって来てかしてくれた。そんなごたつきの合間合間に、蜂谷は、自分ひと....
「絶縁体」より 著者:豊島与志雄
しも変っていなかった。壁には木炭や鉛筆の風景スケッチが幾枚か鋲でとめられていた。中型の書棚には書物が並んでいて、物理や幾何や天文などに関する本と、哲学の本や童話....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
欲しい犬も思うように飼えないのである。目下生後五ヶ月のコリーと一歳三ヶ月ぐらいの中型の日本犬がいるだけだ。 コリーは利巧な犬である。牧童の代りに羊の群を誘導し....
「海豚と河豚」より 著者:佐藤垢石
ちが二万五千円から三万円というところだろう。抹香鯨は長さは五、六十尺で鯨としては中型だが、この頭だけでも自分たちの住んでいる家くらいはある。その頭の中に、一頭で....
「肌の匂い」より 著者:三好十郎
貴島の上衣がめくれ、左の腿が現われたが、そこに、ズボンの上から、ほとんど直角に、中型の海軍ナイフが突きささつている。血はズボンの内がわに流れているのだろう、布に....
「冒した者」より 著者:三好十郎
て、その下に敷いてあった書類や株券をカバンにさらいこんでいる。そばには開け放した中型の金庫のわきに、テープをかけた紙幣束が、うず高く積んである。……） 私 （....
「雷嫌いの話」より 著者:橘外男
知っとる。 弱将の下、強犬なし 私は、デカという、頗るもって強豪な中型の秋田犬を飼っている。こいつのオヤジは、昔間違って、狼罠にかかってキャンキャ....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
ような品は、東京出来を誇っていましたが、もう流行おくれになりました。中で手拭とか中型の染物の如きは、おそらく今も東京が中心でありましょう。 面白いことに、今東....
「三国志」より 著者:吉川英治
は闘艦の補助的な戦力も発揮する。 蒙衝＝船腹を総体に強靱な牛の皮で外装した快速の中型船。もっぱら敵の大船隊の中を駆逐し、また奇襲戦に用いる。兵六、七十人は乗る。....