中央線[語句情報] »
中央線
「中央線〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
中央線の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
当時の僕には故郷のように感ぜられましたから。
僕はそっと家《うち》を脱け出し、
中央線の汽車へ乗ろうとしました。そこをあいにく巡査につかまり、とうとう病院へ入れ....
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
一 木曾街道、奈良井の駅は、
中央線起点、飯田町より一五八|哩二、海抜三二〇〇尺、と言い出すより、膝栗毛を思う....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
車制限(軍公務、緊急要務者以外は乗車券を発売せず) ◯東海道線=東京→小田原 ◯
中央線=東京→大月 ◯東北線=東京→小山 ◯高崎線=大宮→熊谷 ◯常磐線=日暮里....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
に、これよりは道よく道標ありて迷うことなく九時半飯島駅着、十時の電車にて辰野へ、
中央線にて塩尻を経て名古屋へ、東海道線にて神戸へ無事五日午前一時着せり、同二時床....
「嵐」より 著者:島崎藤村
を続けようと思うほど寒かった。――それを嫂にも着せ、姪にも着せ、末子にも着せて。
中央線の落合川駅まで出迎えた太郎は、村の人たちと一緒に、この私たちを待っていた。....
「西荻随筆」より 著者:坂口安吾
慌てた。 手紙が豪勢である。女給一同より、とある。よほど大きな店にちがいない。
中央線沿線は文士族の群生|聚楽地帯で、僕は行ったことがないが、ピノチオなどゝいう....
「小さな山羊の記録」より 著者:坂口安吾
私は、然し、熱海よりも、より多く、諏訪を好んだ。然し、マッチ箱のような混雑した
中央線で、七時間半もゆられることには体力的に堪えがたくなっていたので、そう多く行....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
ら一般には知られていないが、戦争前に私がズッと住んでいた蒲田はもっとひどかった。
中央線沿線は書生群のアパート地帯だが、当時の蒲田は安サラリーマンと銀座勤めの女給....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
ただくわ」 記代子は安心しきっていた。 「ええ」 放二はさからわなかったが、
中央線には乗らなかった。記代子を散歩にさそって、夜の明けるまで、神宮外苑をグルグ....
「指輪一つ」より 著者:岡本綺堂
だ徒歩連絡のところがあるとかいうことを聞いたので、さらに方角をかえて、名古屋から
中央線に乗ることにしました。さて、これからがお話です。 「ひどい混雑ですな。から....
「科学者と夜店商人」より 著者:海野十三
ぶりに我家(とは名ばかりの郊外の下宿の一室)へ首をたてなおした。 彼の下宿は、
中央線の中野駅を降りてから十五分も歩かなければ到達しないほど辺鄙なところに在る。....
「火の扉」より 著者:岸田国士
中を丸めて力いつぱいペダルを踏む市ノ瀬牧人の後ろ姿を、たゞぼう然と見送つていた。
中央線終発の下り列車はもう甲府駅を過ぎていた。 やつといまあいたばかりの座席へ....
「光は影を」より 著者:岸田国士
む億劫さは、よくよくのことなのであろう。 現に、彼は、東京駅へ着くと、その足で
中央線に乗り換えはしたが、まつすぐ荻窪へは行かず、新宿で電車をすてた。もう、日が....
「山椒魚」より 著者:岡本綺堂
ことがある。八月の初めで、第一日は諏訪に泊まって、あくる日は塩尻から歩き出した。
中央線は無論に開通していない時分だから、つめ襟の夏服に脚絆、草鞋、鍔の広い麦藁帽....
「好色破邪顕正」より 著者:小酒井不木
ら跣足で歩いて来るのを、巡邏中の警官が見つけて、ひそかにあとをつけて行くと、女は
中央線の高架線路の小針の踏切りを上りかけたそうです。これは怪しいと思って、土手の....