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中子
「中子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
中子の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新生」より 著者:島崎藤村
とが書いてあった。
「母親は仮令《たとえ》どんなに多くの子供を持とうとも、二六時
中子供にばかり煩わされていることは決して決してよい事ではない。どんな場合にも、深....
「真田幸村」より 著者:菊池寛
武士抜きて見れば、刃の匂、金の光云うべくもあらず。脇差も亦然り。とてもの事にと、
中子を見ると、刀は正宗、脇差は貞宗であった。唯者ならずと若武士ども騒いでいる所へ....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
体が、泥棒と知れた日にゃあ、大事にしてくれる者もあるまいが――それはそうと、その
中子《なかご》をはずして見ねえ、とほうもねえものがはいっているよ」
一七
....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
《ふしぢか》なるを、十五束|二伏《ふたつぶせ》に拵《こしら》へて、鏃《やじり》の
中子《なかご》を筈本《はずもと》まで打ち通しにしたる矢、たゞ三筋を手挟《たばさ》....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
三十三 橋本幸三郎、岡村由兵衞の両人は伊香保を下りまして、御案内の湯
中子村へ出ます。彼れから岡崎新田五|町田の峠を越し、五町田の宿を出まして右へ付い....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ったとき、大瀧の伯父(父の妹の良人)やその他わざわざ来てくれた人のこと、うちの連
中子供らしい人で、今まではっきり話に出なかったのよ。きいてみれば、夢中の間に心配....