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「中学校〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

中学校の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
《つつみ》やら水筒やらをぶらさげている。 能勢は、自分と同じ小学校を出て、同じ中学校へはいった男である。これと云って、得意な学科もなかったが、その代りに、これ....
」より 著者:芥川竜之介
二 彼は本郷の叔父さんの家から僕と同じ本所《ほんじょ》の第三中学校へ通《かよ》っていた。彼が叔父さんの家にいたのは両親のいなかったためである....
水の三日」より 著者:芥川竜之介
た。おおかた明日から、あとそうじが始まるのだろう。 (明治四十三年、東京府立第三中学校学友会雑誌)....
少年」より 著者:芥川竜之介
を待っている地雷火の心さえ感じたものである。こう云う溌剌《はつらつ》とした空想は中学校へはいった後《のち》、いつのまにか彼を見離してしまった。今日《こんにち》の....
或る女」より 著者:有島武郎
。そんな心持ちになると忙《せわ》しい間にも葉子はふと田川のほうを振り向いて見た。中学校の制服を着た二人の少年と、髪をお下げにして、帯をおはさみにしめた少女とが、....
野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
いと思う位であった。 尤《もっと》も民子の思いは僕より深かったに相違ない。僕は中学校を卒業するまでにも、四五年間のある体であるのに、民子は十七で今年の内にも縁....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
げんそうな、口の重い、癇で背たけが伸び切らないといったような少年だった。きたない中学校の制服の立て襟のホックをうるさそうと私の記憶に残っている。 君は座につく....
眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
うでございますから、きまった勤めとてはございますまい。学士先生の方は、東京のある中学校でれっきとした校長さんでございますが。―― で、その画師さんが、不意に、....
化銀杏」より 著者:泉鏡花
親類中で相談を極めて、とうとうあてがったのが今の旦那なの。 その頃ちょうど高等中学校を卒業したので、ま、宅へ来てから、東京へ出て、大学へ入ろうという相談でね、....
悪獣篇」より 著者:泉鏡花
るのを待ち合せた。 門の柱に、毎月十五十六日当山説教と貼紙した、傍に、東京……中学校水泳部合宿所とまた記してある。透して見ると、灰色の浪を、斜めに森の間にかけ....
黒百合」より 著者:泉鏡花
篤実、今の世には珍らしい人物で、且つ博学で、恐らく大学に業を修したのであろうと、中学校の生意気なのが渡りものと侮って冷かしに行って舌を巻いたことさえあるから、教....
雪霊続記」より 著者:泉鏡花
雪に一度手を支えて、鎮守の方を遥拝しつつ、建ものの、戸を入りました。 学校――中学校です。 ト、犬は廊下を、どこへ行ったか分りません。 途端に…… ざっ....
私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
この両名が別人であつたか、それとも同じ人であつたかいまだに疑問である。 のちに中学校へはいつたとき、運動会の楽隊の稽古をしていた上級生から新馬鹿マーチという名....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
であった。 この静かな時間を利用して東洋史の大筋を一度復習して見たい気になり、中学校の教科書程度のものを読んでいる中に突如、一大電撃を食らった。私は大正八年以....
本所両国」より 著者:芥川竜之介
、如露亦如電という言葉は必ずしも誇張ではないことを感じた。 僕の通っていた第三中学校も鉄筋コンクリートに変っている。僕はこの中学校へ五年の間通いつづけた。当時....