中小[語句情報] »
中小
「中小〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
中小の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
うに美しかった。大身《たいしん》の子息であるから、かれは山崎平助という二十七歳の
中小姓《ちゅうごしょう》と、又蔵という中間とを供につれて出た。裏四番町の屋敷を出....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
う疑問であった。黒沼家は千二百石の大身《たいしん》で、屋敷のうちには用人、給人、
中小姓、足軽、中間のほかに、乳母、腰元、台所働きの女中などをあわせて、上下二十幾....
「奴隷根性論」より 著者:大杉栄
すがっているいっさいの嬰児の主人であるとせられた。 中央アフリカにおいても、大
中小の酋長はいずれもみな神権を持っていて、自由に地水風火の原素を使役する。ことに....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
もんじゃありません、どうせ間抜けた奴なんでさあね、と折革鞄を抱え込んだ、どこかの
中小僧らしいのが、隣合った田舎の親仁に、尻上りに弁じたのである。 いずれ道学先....
「三十年後の東京」より 著者:海野十三
ものは、どこにもないのですね」 「そうですとも。昔は六大都市といったり、そのほか
中小都市がたくさんありましたが、いまは地上にはそんなものは残っていません。しかし....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
下の平磯からようやく開通の列車で帰って来たことなどを話して、諒解して貰った。 ◯
中小都市の爆撃が始まり、猖獗を極めている。そのさきがけは、五月二十九日の横浜市へ....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
ものは、どこにもないのですね」 「そうですとも。昔は六大都市といったり、そのほか
中小都市がたくさんありましたが、いまは地上にはそんなものは残っていません。しかし....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
と巧みに歩行くなど、仕掛ものになっている。……いかがわしいが、生霊と札の立った就
中小さな的に吹当てると、床板ががらりと転覆って、大松蕈を抱いた緋の褌のおかめが、....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
まに大な破靴ぐるみ自転車をずるずると曳いて寄ったは、横びしゃげて色の青い、猿眼の
中小僧。 「やい!」と唐突に怒鳴付けた。 と、ひょろりとする老人の鼻の先へ、泥....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
たい気分になるのでした。 斯う言った御礼詣りに亜いで多いのは病気平癒の祈願、就
中小供の病気平癒の祈願でございます。母性愛ばかりはこれは全く別で、あれほど純な、....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
いなもので。」 とぱちぱちぱちと指を弾いて、 「わしども覚えがござります。修業
中小僧のうちは、またその睡い事が、大蛇を枕でござりますて。けれども小一のははげし....
「思い」より 著者:伊丹万作
ではあるが、今度の場合はむしろ結果であつて原因ではないようだ。問題は深刻である。
中小商工業者の問題など、知識として概念的には心得ていたが、いま自分自身が波の中に....
「褐色の求道」より 著者:岡本かの子
構えられていた。伯林から一時間で通える道程なのだから、住民の多くは伯林に職を持つ
中小の勤人であろう。 恐らく伯林市から離れて近郊に住宅を持つ勤人の遠距離の住宅....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
町居廻りから使に頼まれたというが堅気の商人とも見えず、米屋町辺の手代とも見えず、
中小僧という柄にあらず、書生では無論ない。年若には似ない克明な口上振、時々ものい....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
ければなりません。しかるに、吉田内閣の政策は、労働者には低賃金、農民には低米価、
中小企業者には重税、貿易政策においてはまったく計画性を持たず、特需、新特需に依存....