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「中山道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

中山道の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
れは諏訪まで総督を御案内しましたが、あそこで軍議が二派に別れて、薩長はどこまでも中山道を押して行こうとする、土佐は甲州方面の鎮撫を主張する――いや、はや、大やか....
不尽の高根」より 著者:小島烏水
紀伊殿御祈願所の木札や、文化年間にあげたという、太々神楽の額や、天保四年と記した中山道深谷宿、近江屋某の青銭をちりばめた奉納額などがあった。そこから廻り縁になっ....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
|備中守《びっちゅうのかみ》が三春の城に居るから、油断のならぬ奴への押えである。中山道口の南山城には小倉作左衛門、越後口の津川城には北川平左衛門尉、奥街道口の塩....
後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
一同「さア、いよ/\面白くなって来たぞ」 と皆々腕を撫って居りまする。さて中山道高崎より渋川、金井、横堀、塚原、相俣より猿が原の関所を越えて永井の宿、これ....
話に聞いた近藤勇」より 著者:三田村鳶魚
のであります。その御警衛というわけで、浪士等は鵜殿民部少輔以下の人に率いられて、中山道を先発したのでありますが、それはその当時と致しましては、江戸で浪人があばれ....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
勇み立つようなところがない。しばらく旅にでるのも面白かろうと、江戸を逃げのびて、中山道から道をかえて奥州へ。戦争話の駄ボラを吹きながら、無銭飲食、無銭遊興を重ね....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
なた方はこれから何所へお出でゝございますか、江戸へいらっしゃいますなら、本街道の中山道口へ出てはいけませんよ、お尋ねの人相書が※って居ますよ」 丹「えゝ人相書が....
おみな」より 著者:坂口安吾
に血相も変え転々宿をうつしていた。 暫くの音信不通の間に、女は東京を落ちのび、中山道の宿場町に時代物の侘住居を営んでいる。私もうらぶれた落武者の荒涼とした心を....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
八は、蛾の翼を解いた。 初夏に向ってゆく旅だ。木曾路の新緑を浴びて、中山道を牛の足にまかせて行く。 (待っているぞ、後から追いついて来るがいい) ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
しゃっても無理でございまする」 「何が無理だ。裏街道を行けばいいのだ。さしずめ、中山道を避けて、伊那から甲州へ出るように歩け」 「それやあ、えらい山路で、姥神か....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
いてしまった。 もっとも、彼と彼女とは、近頃初めて会ったわけではない。彼女が、中山道を江戸下りの女郎衆と共に、八王子の宿まで来た時、そこで泊り合せた旅籠で、彼....
私本太平記」より 著者:吉川英治
やいな、 「それっ、行け」 とばかり、女を荷馬の背へ押し上げて、あとも見ずに、中山道を東へ急いでしまった――と花夜叉は語り終って、 「それが、藤夜叉であったか....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
うな虫声の闇と、落葉の音があるだけだった。軽井沢の町も、夏過ぎると、たちまち、旧中山道の一宿場みたいな淋しさに返っている。(三〇・一〇・九) * ....