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中心地
「中心地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
中心地の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
の超躍的大進歩に考え及ばず今日の文明を基準とした常識判断に過ぎない。瞬間に敵国の
中心地を潰滅する如き大威力(三七頁)は、戦争の惨害を極端ならしめて、人類が戦争を....
「蠅」より 著者:海野十三
は病理学研究室を飛び出すと、すぐに自動車を拾った。いわゆる奇病発生地区の幾何学的
中心地が、帆村の手で苦もなく探し出された。 二人が、チンドン屋の寅太郎という、....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
力をしていることなどである。さらに警戒を要することは衛星都市ないし中都市、交通の
中心地に爆撃を加える傾向のあることである。 四月十六日から五月三十一日までの空....
「地球盗難」より 著者:海野十三
しらぬ怪鳥が飛びさった。 前進すること四、五百メートル、恐らくもうそろそろ森の
中心地点になるのであろうと思われる辺まで辿りついた。しかしあたりは依然として変ら....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
りの王たるもので、氏子の範囲も麹町、四谷、京橋、日本橋にわたって、山の手と下町の
中心地区を併合しているので、江戸の祭礼のうちでも最も華麗をきわめたのである。わた....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
ダード――アッバス朝時代(七四九-一二五八年)のカリフの首都、当時イスラム文化の
中心地であった。のちイラクの首府。 〃 バルク――現在は北アフガニスタンの小都で....
「征服の事実」より 著者:大杉栄
なお世界の各地に残っている原始人種はすなわちこれである。けれどもさほどに遠くまで
中心地を離れなかった集団同士の間に、やがてその人口の迅速な増加とともに、相互の接....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
千島にも、航空隊を作りたいのだが……。兎に角、覘われるのは、政治の中心、商工業の
中心地帯だ。そこで、こんな配置が出来ているというわけさ」 そのとき、奥の間から....
「獏鸚」より 著者:海野十三
…」 帆村とくると、彼は江東の辺の事情に土地の誰よりも精通していた。帝都の暗黒
中心地といわれた浅草は、関東の大震災によって完全に潰滅し、それがこの江東地帯に移....
「巴里祭」より 著者:岡本かの子
めはラテン区が彼等の巣窟だったが、次にモンマルトルに移り、今ではモンパルナッスが
中心地となっている。 ――六月三十日より前に巴里を去るのも阿呆、六月三十日より後....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
それらが何年もここに手入れをしないということを物語っていた。 これが富と文化の
中心地のまんなかに立っているのであるから、実に驚くではないか。よく見ると、二階の....
「人形の話」より 著者:折口信夫
、摂津の住吉明神、紀州加太の淡島神社から出ていると思う。住吉と加太とが淡島願人の
中心地である。そこから出て、諸国に淡島信仰を流布し、下の病で苦しむ女を救うて歩い....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
の台であって、鹿鳴館の名は西欧文化の象徴として歌われたもんだ。 当時の欧化熱の
中心地は永田町で、このあたりは右も左も洋風の家屋や庭園を連接し、瀟洒な洋装をした....
「四つの都」より 著者:織田作之助
稽古をしているのである。 初枝「この四つの都会のうち、大阪、神戸は日本の生産力の
中心地で……」 三一 校庭。 清子が高等科の女の子に薙刀の基本動作を教えている。....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
面の人が殺到的に押し寄せて来て、商業的にも享楽的にも、神楽坂はさながら東京の一大
中心地となったかの如き観があった。そして夜も昼も、坂下からずっとこの寺町の通り全....