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中心点
「中心点〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
中心点の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
を現わすには無関心性、無目的性が視覚上にあらわれていなければならぬ。放射状の縞は
中心点に集まって目的を達してしまっている。それ故に「いき」とは感ぜられない。もし....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
ライ事業でございます。有名の新発田《しばた》の十万石、今は日本においてたぶん富の
中心点であるだろうという所でございます。これらの大事業を考えてみるときに私の心の....
「初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
活動の進行曲《マーチ》を聞いて、心のままに筆を動かせば満足なのである。世界貿易の
中心点が太平洋に移ってきて、かつて戈《ほこ》を交えた日露両国の商業的関係が、日本....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
て呉れる根西夫婦も遣って来た、此の度の事件に就いては、全《まる》で余の室が万事の
中心点になって居る、頓て又余の嫌いな高輪田長三も遣って来た、根西夫妻が余を慰問し....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
はまた、遊星は運動器官をもたないから自分で動くことはできないと言っている。世界の
中心点に位する大地が球形であるということは、彼もまた、月食のときに見える地球の影....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
けであったならば旨く行きません。信長は時代を達観して尊皇の大義を唱え、日本統一の
中心点を明らかにしましたが、彼は更に今の堺から鉄砲を大量に買い求めて統一の基礎作....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
ある。人はいろいろな音楽を同時に聞くことはできぬ、美しいものの真の理解はただある
中心点に注意を集中することによってのみできるのであるから。かくのごとくわが茶室の....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
笑したって。かまうものか。彼の刹那主義こそ危いものだ。なぜというに、彼の思想には
中心点が無いからだ。彼の「灰色生活」は虚偽である。みたまえ。彼の荒んだ生活には、....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
廻転錐は、それぞれ一種の電動機を持って直結されているんだ。そして、電動機の中心を
中心点として、廻転錐は約九十度、どっちへも首をふることができるのだ。そして、いい....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
の考慮では、そうした……この手段を選んで、小按摩を芸妓屋町の演芸館。……仮装会の
中心点へ送込もうとしたのである。そうしてしまえば、ねだ下、天井裏のばけものまでも....
「最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
うようなことを考えると、巫女にして豪族の妻なる者の従軍は、巫女であるがためといふ
中心点より、妻なるがためという方へ、移っていっていたのである。 日本武尊の軍に....
「俳優と現代人の生活(対話Ⅴ)」より 著者:岸田国士
ないと思う。 A 歌舞伎の演技には、特殊の造型法みたいなものがあつて、演技者は
中心点だけを非常にはつきりと押し出して来ますね。 岸田 そりや歌舞伎の役者が新....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
Institution)はファラデーが一生涯研究をした所で、従ってファラデー伝の
中心点とも見るべき所である。それ故、その様子を少しく述べて置こうと思う。この協会....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
八犬伝』の本道は大塚から市川・行徳・荒芽山と迂廻して穂北へ達する一線である。その
中心点が大塚と行徳と荒芽山である。野州路や越後路はその裏道で甲斐の石和や武蔵の石....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
わち天皇を信奉するものとしからざるものの二集団に分かれ、真剣な戦いに依って統一の
中心点が決定し、永久平和の第一歩に入り戦争の絶滅を見るに至るであろう。 人類歴....