中断[語句情報] » 中断

「中断〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

中断の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
彼 第二」より 著者:芥川竜之介
んだ。どこまでも足の続くかぎりは……」 彼はほとんど叱りつけるように僕の言葉を中断した。 「じゃなぜ歩いて行《ゆ》かないんだ? 僕などはどこまでも歩いて行きた....
或る女」より 著者:有島武郎
を一目見るとすぐ倉地と悟ったらしかった。いつもの癖で古藤はすぐ極度に固くなった。中断された話の続きを持ち出しもしないで、黙ったまま少し伏《ふ》し目になってひかえ....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
フの大攻勢では、北フランスに於ける戦場付近で仏英軍に大打撃を与え、一時は全く敵を中断して戦争の運命を決し得るのではないかとさえ見えたのでしたが、遂に失敗に終りま....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
知らせ申上げてありましたように、当JOAKの放送は、戦闘終了の時期まで、一と先ず中断いたすことになって居りますので、左様ご承知下さいまし」 人々の顔には、次第....
地球盗難」より 著者:海野十三
なんだ。辻川博士の……」 と、まで云ったとき、河村は突然「呀ッ」と叫んで、話を中断した。そのとき、彼の額から、パッと黄色い煙が立ちのぼり、額の真中に痣のような....
食魔」より 著者:岡本かの子
いられなかった。彼女は座布団を置き、傍にビール罎を置くと次の茶の間に引下りそこで中断された母子の夕飯を食べ続けた。 この間台所で賑やかな物音を立て何か支度をし....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
空論だろう」と検事はやり込めるような語気で、「二回目の事件で、前後の聯関が完全に中断されている。何とかいう上方役者は、降矢木以外の人間じゃないか」 「そうなるか....
千早館の迷路」より 著者:海野十三
困りましたね。なにか重大なものを発見したらしいが、この千早館の監視は一秒たりとも中断することが出来ないのです。一体何ですか、あなたの発見したものは……」 「あの....
脳の中の麗人」より 著者:海野十三
博士、はじめは私も熱情を迸らせたようですが、あるところまでゆくと、急にその熱情が中断してしまったのです。そして俄に不安と不快とに襲われたのです。そのとき頭の中に....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
君たちの世界は間もなく滅びるかもしれないのだ。だから……」 帆村のことばは突然中断した。それは緑色の怪物三名が、やにわに帆村に組みついたからである。それは電光....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
八三五年の研究に変り、夏になるとスイスに旅行したりして休養し、前後八個月ばかりも中断してから再び静電気の研究に戻った。 「先ず電気は導体の表面に在るのか、または....
ドモ又の死」より 著者:有島武郎
は、若くして死んだ天才戸部の芸術として世に残るだろう。しかしそこでおまえの生活が中断するのを俺たちはすまなく思う。しかしその償いにともちゃんを得た以上、不平をい....
余齢初旅」より 著者:上村松園
っていたが、事変の時、敵兵がその真中のところを爆破して逃げてしまったので、そこで中断されて河中に墜落していた。ホテルの近くに山があって、その山中に道士が棲んでい....
宝永噴火」より 著者:岡本かの子
、精進湖と西湖は、もと一つの湖であったのを山から溶岩を流して今のように二つの湖に中断したり、富士にも富士山麓の形態にさえ多少の影響を及ぼしている。そして、その噴....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ている。 真に仏国に決戦を強いんとするならばサンカンタン附近を突破し、英仏軍を中断して運動戦に導き、敵主力を破る事が戦略上最も有利とする事は云うまでもない。 ....