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中書
「中書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
中書の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黄粱夢」より 著者:芥川竜之介
つぎょし》や起居舎人《ききょしゃじん》知制誥《ちせいこう》を経て、とんとん拍子に
中書門下《ちゅうしょもんか》平章事《へいしょうじ》になりましたが、讒《ざん》を受....
「運命」より 著者:幸田露伴
、民を督して城を築かしむ。克勤曰く、民今|耕耘暇あらず、何ぞ又|畚※に堪えんと。
中書省に請いて役を罷むるを得たり。是より先き久しく旱せしが、役の罷むに及んで甘雨....
「李陵」より 著者:中島敦
もはや太史令の役は免ぜられていた。些《いささ》か後悔した武帝が、しばらく後に彼を
中書令《ちゅうしょれい》に取立てたが、官職の黜陟《ちゅっちょく》のごときは、彼に....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
え》主計頭《かずえのかみ》、土井《どい》大炊頭《おおいのかみ》、この四名連署の老
中書付、ならびに造営奉行|秋元《あきもと》但馬守《たじまのかみ》のお触れ書が伝え....
「魚玄機」より 著者:森鴎外
せて口止をして置いたのである。然るに温は酔ってその事を人に漏した。その上かつて「
中書堂内坐将軍」と云ったことがある。綯が無学なのを譏ったのである。 温の名は遂....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
察医外一名、又、大学側からは若林学部長を初め川路、安楽、太田、西久保の諸教授、田
中書記等が現場に駆け付けたが、検案の結果同博士は、同海岸水族館裏手の石垣の上に帽....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
と尋ねられ、四年間調べたが似たものもないようだから多分本邦特有でがなあろう。天文
中書いたてふ『奇異雑談』に出た話で大略は、一婦人従者と旅するに駄賃馬《だちんうま....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
の待遇を受ける事になり、まず新年の年賀をする場合にも、今までの大書院ではなくて、
中書院という所へ出て、その仲間も皆歴々の嫡子のみである、藩主が江戸へ参勤したり、....
「追憶」より 著者:宮本百合子
も懶《だ》るくさせて、天気に感じ易い私は非常に不調和な気分になって居た。 一日
中書斎に座って、呆んやり立木の姿や有難い本の列などを眺めながら、周囲の沈んだ静け....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
パレスは、今までのパンパン街と本質的にちごう。昔の吉原にもあったが、京都も伏見|
中書島など、ちょッとしたダンスホールをそなえた遊廓はかなりあった。しかし娼家にホ....
「アラン島」より 著者:片山広子
かつた彼はひどく健康をいため、一九〇九年、三十七の年、ダブリンの病院で死んだ。病
中書いてゐた「悲しみのデヤドラ」は完成しずにをはつた。婚約の女優メリイ・オネール....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、その長蛇のながれは、順次、三条口からえんえんと東していた。 このさい、親王の
中書軍がささげていた日月の錦の旗が、とつぜん突風に狂い、竿頭から地に落ちたので、....