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中朝
「中朝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
中朝の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
家。座敷。洋館なぞで、これがどの狂言にでも使われます。だから床の間の掛物は年が年
中朝日と鶴。警察、病院、事務所、応接室なぞは洋館の背景一つで間に合いますし、また....
「岩石の間」より 著者:島崎藤村
「宅じゃこの通り朝顔狂《あさがおきちがい》ですから、小諸へ来るが早いか直ぐに庭
中朝顔鉢にしちまいました――この棚は音さんが来て造ってくれましたよ――まあこんな....
「連環記」より 著者:幸田露伴
夜は聴く猿の孤樹に啼いて遠きを、暁には看る潮の上って瘴煙の斜なるを。 吏人は見ず
中朝の礼、麋鹿 時々 県衙に到る。 かかるところへ、死ねがしに流されたのである....
「石ころ路」より 著者:田畑修一郎
さんの家にいるのだが、その叔母は起きているとしょっちゅう何かしろと言うし、ひる日
中朝から晩まで床の中にもぐっている。―― 「まったく、あなたの前ですが、面倒くさ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
る松によれば、人も千年の齢《よわい》を保つべきなり。『公事《くじ》根源』を見るに
中朝この遊び盛んに、円融帝寛和元年二月十三日に行われたのは殊に振《ふる》った物だ....
「酒渇記」より 著者:佐藤垢石
酔っ払っていたのである。しかし、おとなしい酒で、酔ってもにこにこしているが、一年
中朝からにこにこされているのには家族の者も閉口した。私の子供のころ、近所の醸造元....