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中期
「中期〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
中期の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「盲人独笑」より 著者:太宰治
下で幽《かす》かに緩頬《かんきょう》なされているかも知れない。 葛原勾当。徳川
中期より末期の人。箏曲家他。文化九年、備後国深安郡八尋村に生まれた。名は、重美。....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
いのであった。
そこへ、壁に手を支えながら、津多子夫人が現われた。彼女は大正の
中期――ことにメーテルリンクの象徴悲劇などで名を謳われただけあって、四十を一、二....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
人情話である。 柳桜は名前を柳叟と云ったように記憶している。江戸末期から明治の
中期にわたる人情話の真打株で、円朝ほどに華やかな人気はなかったが、江戸以来の人情....
「馬庭念流のこと」より 著者:坂口安吾
いろいろな型の披露があったが、古来からの「無構え」のすばらしさにくらべて、江戸の
中期以降に附け加えたという矢留めや竹割りはどうかと思った。 紙にぶらさげた青竹....
「露の答」より 著者:坂口安吾
郎兵衛の伝記編纂に当ることになったのは、木村鉄山先生のはからいでした。先生は明治
中期の政客ですが、明治後期は企業家、大正以後は趣味家です。別段出入りをしていたわ....
「文学に現れたる東北地方の地方色」より 著者:佐左木俊郎
も古い文学である芭蕉の『奥の細道』にいたしましても、僅かに二百四十年ばかり、徳川
中期のことであります。それも、あのような紀行記ではあり、芭蕉の主観があまりに勝ち....
「死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
奇なるに驚くのみで有った。 * * * 明治
中期まで警視庁第一の捕物老刑事として名の高かった○○○○○氏こそは、この磯貝竜次....
「ばけものばなし」より 著者:岸田劉生
附 妖怪に足のある訳 幽霊に何故足がないか、尤も、幽霊に足のなくなったのは徳川
中期以後だという事だ。それ以前の絵などには幽霊にも足がかいてあるという事を何かで....
「増上寺物語」より 著者:佐藤垢石
上寺の霊廟のうち、この台徳院と、崇源院を南廟所と称えている。北廟所には、江戸時代
中期の代表的傑作である六代家宣文昭院霊廟と、その北隣に七代家継有章院霊廟とが並び....
「画道と女性」より 著者:上村松園
を思い浮かべました。それは、先年聖徳太子奉讃展覧会に出陳した、「娘」と題する徳川
中期頃の町娘二人を描いたものでした。そのことをお話して、その片双を描き添えて一双....
「源之助の一生」より 著者:岡本綺堂
優として取扱われ、大舞台の上に十分活躍するの機会を恵まれない傾向があるが、明治の
中期まではそんな事はなかった。青年俳優でも何でも相当の技倆ある者は大舞台に活躍す....
「「はつ恋」解説」より 著者:神西清
これは一八六〇年の作で、すなわち『その前夜』と『父と子』の間に位し、ツルゲーネフ
中期の円熟した筆で書かれた作品ですが、そこにあざやかに描き出された一少年の不思議....
「娘」より 著者:岡本かの子
に做った。日本髪用の鼈甲を扱って来た室子の店は、このとき多大の影響を受けた。明治
中期の末から洋髪が一般化されるにつけ、鼈甲類はいよいよ思わしくない。室子の父はこ....
「こがらし」より 著者:岩本素白
こがらし、筑波おろし、そういう言葉を明治
中期の東京の少年達は早くから知って居た。そうして其の言葉を、自分達の書くものの中....
「新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
節は万事御手軽が流行だが、この御手軽という事は何も今はじまった事ではなく、徳川の
中期以前から流行したものである。今日戸棚風の箱で「けんどん」と称するものがあるが....