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中枢
「中枢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
中枢の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
中毒とは一しょに暮していけません……」云々。 ヒロポンは鎮静催眠剤とは反対に、
中枢神経を一時的に刺戟して、覚醒、昂奮させる注射薬だが、坂野はもと「漫談とアコー....
「勲章を貰う話」より 著者:菊池寛
ようとした。が、右の手だけは彼の神経の命ずる通りに動いたが、左の方には、彼の神経
中枢の命令を奉ずる何物も残っていなかった。彼は苦笑した。彼にはまだ、左の手が存在....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
く防禦に有利な場合には、敵の防禦陣地を突破することができないで、攻者の武力が敵の
中枢部に達し得ず、やむなく持久戦争となる。 フランス革命以来、決戦戦争が主とし....
「とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
ン属の痙攣毒とか言う奴で、一寸専門的になるが、その生理化学的な反応は、延髄の痙攣
中枢って奴を刺戟する事に依って、恰度|癲癇の様な痙攣を起し、その痙攣中に一時意識....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
、その葉には特にソラニン、デュルカマリンを含むものなれば、灼熱感を覚えると同時に
中枢神経がたちどころに痳痺するため、火星の表徴とす。
網龕灯の赭黒い灯が、....
「駆逐されんとする文人」より 著者:内田魯庵
、本来手の仕事でも足の仕事でも眼の仕事でも口の仕事でもなく、一つ/\が尽く頭脳の
中枢から産出す仕事であるから、他の職業のように全く同一のものを作り出す事は決して....
「ある男の堕落」より 著者:伊藤野枝
ろな機関がはいっている。そのいろんな部分がどうして働いてゆくかといえば、脳の中に
中枢というものがあって、その命令で動いているんだ。この世の中だって、やっばりそれ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
に別に変わった様子も見せない。犬は鼻で見ることが出来るのだろうか。物の匂いが脳の
中枢に感じて、その匂いを発散する物の形を想像することが出来るのだろうか。 九月....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ことは、世にも重大なる神界の秘事でございますが、要するにそれは男女何れかが身魂の
中枢を受持つかできまる事だそうで、よく気をつけて、天地の二|神誓約の段に示された....
「バットクラス」より 著者:岡本かの子
教習がやがてそれ等自身を逆に批判し返す程の発達を遂げた。然しもともと受けた薫育の
中枢はやはり伝統的教習であるから、いくら時代に刺戟されても断然新らしくなり切れも....
「仲々死なぬ彼奴」より 著者:海野十三
。殊に彼は薬学家として、毒物に対する肯定と尊敬とを持っていた。毒物にやられて呼吸
中枢が止り、循環器官が停ると、もう一切のものは破壊へむかって展開するにきまってい....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
の延髄、脊髄より生ずるものにして、大脳より生ずるものにあらず。大脳は感覚、知覚の
中枢にして、精神、思想の本位なり。例えば、我人の外物のなんたるを知り、道理のなん....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
きつらねながら、エセックス邸に流れ込むようになった。アントニイ・ベエコンが、その
中枢にあって、報告を受け取り、吟味し、交換した。この仕事はしだいに大きくなり、ま....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
から借りて読んだ。この経は仏教経典の中では王座を占めている経で大乗仏教哲学思想の
中枢になるものだと言われている。それほど宝になっている経典だから昔からこの経には....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
て実行することの方針を立てることにした。 しかし、市会議員の半分以上はこれらの
中枢機関に寄生して威張っておる厄介者である。その戦いは容易でない。これらを実行す....