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「中河与一〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

中河与一の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
近頃の話題」より 著者:宮本百合子
であろう。十七日に第一回会合を持たれる由であるから顔ぶれはまだ分らない。林房雄、中河与一氏などが音頭とりで、名称も懇話会よりは一層鮮明に、一傾向を宣言したもので....
矛盾の一形態としての諸文化組織」より 著者:宮本百合子
高の芸術と云われる竹内栖鳳の五匹の蛙が五千円というような絵や「新日本文化の会」で中河与一氏、保田与重郎氏などによってロマンティック狂信的に讚えられる万葉精神と、....
今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
が、現実生活と文学とにおける偶然と必然との関係の解釈は指導的な方向を持たず、遂に中河与一氏の偶然文学論へまで逸脱した。現実を「不思議」なる諸相の逆転として見よう....
今日の文学と文学賞」より 著者:宮本百合子
人となった文学者の記念のための文学賞ばかりか、農民文学には有馬賞というのがあり、中河与一氏の尽力によって成立してその第一回受賞者は中河氏であった、大倉出資の透谷....
プロレタリア文学における国際的主題について」より 著者:宮本百合子
ブルジョア探偵小説の一部としてのスパイ物語は正に国際的舞台を背景としている。中河与一の南洋紀行。吉行エイスケの中国もの。それぞれ、確に日本以外の外国をとり入....
一九三四年度におけるブルジョア文学の動向」より 著者:宮本百合子
問題のおし出しに力を入れているのである。また、自分の文学に指導性はないといいつつ中河与一は、ぼんやりとながらイギリス、アメリカなどの国家社会主義的経済統制を根源....
昭和の十四年間」より 著者:宮本百合子
新感覚派」の運動が起されたのが大正十三年であった。横光利一、片岡鉄兵、川端康成、中河与一、今東光、十一谷義三郎等を同人とするこの「新感覚派」の誕生は、微妙に当時....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
て、新感覚派とよばれる一つの文学集団が形成された。横光利一、片岡鉄兵、川端康成、中河与一、今東光、岸田国士、十一谷義三郎等の諸氏が『文芸時代』の同人であった。こ....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
な他愛もない思い込みとは別に、問題にされるべきだったのだ。専らこの点を衝かずに、中河与一氏や石原純博士に一々お相手を仕った森山啓、三枝博音、其の他の諸氏は、一杯....
あとがき(『宮本百合子選集』第十一巻)」より 著者:宮本百合子
のありかたをはっきり区別しようとして、横光利一をはじめ、亀井勝一郎、保田与重郎、中河与一等の「日本的なもの」へのたたかいを行っている。 一九三三年ナチスが政権....
年譜」より 著者:宮本百合子
連帯をたって「日本ペンクラブ」となり、日本浪漫派の人々は亀井勝一郎、保田与重郎、中河与一を先頭として「日本精神」の謳歌によって文飾されたファシズム文学を流布した....
新感覚論」より 著者:横光利一
例えば犬養健氏の諸作に於けるがごとく、官能の快朗な音楽的トーンに現れた立体性に、中河与一氏の諸作に於けるが如く、繊細な神経作用の戦慄情緒の醗酵にわれわれは屡々複....