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「中筆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

中筆の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
軍家ご一統がお矢倉にてこれをご上覧あそばさるというならわしでした。 だから、老中筆頭の知恵伊豆をはじめ幕閣諸老臣のこれに列座するのはもちろんのことで、一段下が....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
のご予定、という宿役人からの急飛脚がございましたものでしたから、将軍家ご名代の老中筆頭松平知恵|伊豆《いず》様につき従って、そのご警護かたがた右門主従もお出迎え....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ねるから、使節は五十と答え、ケンペルは四十五と答えた。聞くところによると、この老中筆頭の大官はすでに七十歳の高齢であるが、彼らがあまり若く言ったので、衆は皆笑っ....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
男が、一人ぐらい出る必要がある。お父上が老練と家柄と、穏健と徳望とを基にして、老中筆頭という高官にあって、田沼の横暴を抑えたのを、私は年若と無位無官と、過激と権....
銅銭会事変」より 著者:国枝史郎
女から切り出された別れ話 天明六年のことであった。老中筆頭は田沼主殿頭、横暴をきわめたものであった。時世は全く廃頽期に属し、下剋上の....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
その手を今度は胸へ組んで、ヒョロリヒョロリと歩き出した。「承れば左内様には、ご老中筆頭の左近|将監様の、ご妾腹ながらもお姫様の、満知姫様とご婚約とのお事、結構な....
三国志」より 著者:吉川英治
も参られず、ただ歯がみをしておるばかりですが、かくてやはあると、自ら心を励まし病中筆をとって書中に一策を献ず。ねがわくは賢慮を垂れ給え―― という書き出しに始....