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中等
「中等〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
中等の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
処理して行くだろう。私は今仮りに少年少女を私の意見の対象に用いた。然し私はこれを
中等教育にも高等教育にも延長して考えることが出来ると思う。学問の内容よりも学問そ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
のである。最も高温の星にはヘリウム、それに次いで高温で白色光を放つものには水素、
中等程度の高温で黄色の光を放つ、たとえば我々の太陽のようなのではカルシウム、マグ....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
市の根本的防空対策を断行すべきことを強く提案致します。官憲の大整理、都市に於ける
中等学校以上の全廃(教育制度の根本革新)、工業の地方分散等により都市人口の大整理....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
女中に買わせに来た。 真佐子は崖の上の邸から、復一は谷窪の金魚の家からおのおの
中等教育の学校へ通うようになった。二人はめいめい異った友だちを持ち異った興味に牽....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
いで公立へ通わせられた。 その頃の小学校は尋常と高等とを兼ねたもので、初等科、
中等科、高等科の三種にわかれていた。初等科は六級、
中等科は六級、高等科は四級で、....
「政談十二社」より 著者:泉鏡花
私が志で、ここへわざと端銭をこう勘定して置きます、これでどうぞ腰の痛くねえ汽車の
中等へ乗って、と割って出しましただけに心持が嬉しゅうございましょう。勿体ないがそ....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
するの約束を結びながら、その都度小栗には謀らずして直に老中の調印を求めたるに、老
中等は事の要不要を問わず、乞わるるまま一々|調印したるにぞ、小栗もほとんど当惑せ....
「豆腐買い」より 著者:岡本かの子
税の増えることばかりだ。そして息子はナチス。やっと月謝を工面して体操学校へ通って
中等教員の免状を取るつもりだがその免状を取ってからにしても殆んど就職の当てはない....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
えども、そのうち昨今、都鄙の別なく、上下ともに喋々するものは狐狗狸の一怪事なり。
中等以下のものは、そのなんたるを知らざるをもって、ただ一にこれを狐狸、鬼神の所為....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
価は西洋より安きをもって旅行しやすきこと。第三に、愉快を得るために旅行するものは
中等以上の人にして、資産を有するものなること。第四に、愉快の旅行は商用の旅行と異....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
人としては余一人、そのほかはみな英国、豪州および南アフリカの商工農にして、すべて
中等社会と下等中の上等連なり。婦人のうちにて細別すれば、既婚七十二人、未婚六十七....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
きめいた。その本は「禅関策進」であった。 今日こそこの本は禅を学ぶものの間には
中等程度の教科書ぐらいにありふれたものであるが、当時に於ては珍らしい書物の一つで....
「押しかけ女房」より 著者:伊藤永之介
じめた学校が、多少でも教育のある者の援助を求めるようになり、佐太郎も村では数少い
中等学校の卒業者というので、望まれて隣村の高等小学校に、毎日二、三時間の授業をう....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
場の時間を番附に明記したり。 ○五月、沢村座の番附に、桟敷代上等金一円八十五銭、
中等一円四十銭、高土間上等一円七十銭、
中等一円三十銭、平土間上等一円五十銭、
中等....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
防国家の今日、旧時代の残滓とも見るべきかくの如き特権は速やかに撤廃すべきである。
中等学校以上に入らざる青年にも、青年学校の進歩等に依り優れたる指揮能力を有する者....