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「中等学校〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

中等学校の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
父帰る」より 著者:菊池寛
んだけに、弟や妹にその苦しみをさせまいと思うて夜も寝ないで艱難したけに、弟も妹も中等学校は卒業させてある。 父 (弱く)もう何もいうな。わしが帰って邪魔なん....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
市の根本的防空対策を断行すべきことを強く提案致します。官憲の大整理、都市に於ける中等学校以上の全廃(教育制度の根本革新)、工業の地方分散等により都市人口の大整理....
冬の花火」より 著者:太宰治
いましたのです。私はあの頃二十三、四になっていたでしょうか。この村では、とにかく中等学校を出ているのは、私ひとりで、あなたと一緒になれる資格のあるのは私だけだと....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
ばかりが学生の興味でない。体力を養成するとともに知識を求めなければならぬ。浦和各中等学校の学生が一堂に会して弁論を研究しよう、これが目的で学生弁論会なるものが組....
」より 著者:織田作之助
君が中学校へ入れてくれるようにと安二郎に頼んだが、安二郎はとぼけてみせた。軽部が中等学校教員になりたがっていたことなどもにわかに想いだして、お君はすっかり体の力....
水鳥亭」より 著者:坂口安吾
て、やがて六十世帯ぐらいがここに住みついてしまったのである。 その一人に、もと中等学校(今の高等学校に当るわけだが)の教師だったという六十ぐらいのジイサンがい....
生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
ます。自分よりもみなさきにきている。まずきてよかったと思う。そういうような宴会で中等学校以上、大学以上になると酒が出る。そこへもってきてかならずエロ、グロな話が....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
る方針を取って来ている。むろん高等の教育を受けた青年の入店希望者もすこぶる多く、中等学校卒業者はもとより大学の商科その他の学府を出た人々もあり、ことにそれら高等....
次郎物語」より 著者:下村湖人
したことのない生徒の口から発表されたものだったからである。 いったい日本では、中等学校以上の学校で、職員会議の内容が生徒につつぬけにならない場合は極めてまれな....
勧善懲悪」より 著者:織田作之助
ならぬ故、どうでもよいことだが、しかし、まあ誤謬だけは正して置こう。実は、おれは中等学校へは二三年通ったことはあるが、それ以上の学問は、少なくとも学校と名のつく....
」より 著者:佐藤垢石
、陸の彩も海の色も、眼に映るいろいろが、心と共に暗かった。 しかし今度は、既に中等学校の上級生になった伜を伴った楽しい旅である。見るもの、感ずるもの、悉くが明....
押しかけ女房」より 著者:伊藤永之介
じめた学校が、多少でも教育のある者の援助を求めるようになり、佐太郎も村では数少い中等学校の卒業者というので、望まれて隣村の高等小学校に、毎日二、三時間の授業をう....
学究生活五十年」より 著者:津田左右吉
ようにもなって来た。 ところが、二十八(一八九五)年であったかと思うが、先生の中等学校で使う西洋史の教科書の編述のお手つだいをすることになった。先生はそういう....
融和促進」より 著者:喜田貞吉
、ともかくも今日では、普通教育にはそうひどい差別もなくなりましたが、さらに進んで中等学校に入学し、専門学校以上の学校に学ぶとなりますと、境遇を同じにする仲間の少....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
防国家の今日、旧時代の残滓とも見るべきかくの如き特権は速やかに撤廃すべきである。中等学校以上に入らざる青年にも、青年学校の進歩等に依り優れたる指揮能力を有する者....