中等教育[語句情報] »
中等教育
「中等教育〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
中等教育の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
処理して行くだろう。私は今仮りに少年少女を私の意見の対象に用いた。然し私はこれを
中等教育にも高等教育にも延長して考えることが出来ると思う。学問の内容よりも学問そ....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
女中に買わせに来た。 真佐子は崖の上の邸から、復一は谷窪の金魚の家からおのおの
中等教育の学校へ通うようになった。二人はめいめい異った友だちを持ち異った興味に牽....
「知と疑い」より 著者:寺田寅彦
。空気の抵抗その他をなくすればほぼ一秒間九・八メートルの加速度をもって落つる事は
中等教育を受けた者はともかくも一度物理学教科書に教えられる。しかしこれだけの簡単....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
之を拒もうというような根拠からではない。尤もこう云うと、如何なる児童もそれなりに
中等教育を受けることに妨げのあろう筈はないではないかと云うかも知れぬ、だから中学....
「五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」より 著者:宮本百合子
から十七年前、帝政ロシアの資本家・地主と僧侶の支配下のロシアで、勤労大衆のために
中等教育施設がどんなものだったかは次の表を見ても明かだ。 一九一四年度ロシアの....
「働く婦人の新しい年」より 著者:宮本百合子
いるものなのか。 手近い実際について考えてみたいと思う。これまでは、日本の女子
中等教育は、よい妻よい母をつくることを目的として行われて来た。明治三十二年に女学....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
養成としてもズット合理的な筈である。中産階級層以上の家庭なり子供自身なりが進んで
中等教育を受けさせよう受けようというのを拒むことは正しくない、というなら、無産者....
「颱風雑俎」より 著者:寺田寅彦
る。これは人々の心がけによることであるが、しかし大体において学校の普通教育ないし
中等教育の方法に重大な欠陥があるためであろうと想像される。これに限ったことではな....
「科学上における権威の価値と弊害」より 著者:寺田寅彦
ある。 権威というのは元来相対的なものである。小学校の生徒の科学知識に対しては
中等教育を受けた者は大抵は権威となり得る資格があるはずである。大学卒業者はその専....
「自然現象の予報」より 著者:寺田寅彦
を懐かしむる傾向あり。世人一般の科学に対する理解と興味とを増進するには、少なくも
中等教育において科学的認識論方法論の初歩を授くるも無用にはあらざるべし。) ....
「物理学実験の教授について」より 著者:寺田寅彦
公私各種の理化学的研究所が続々設立されるようになった。それと同時に文部省でも特に
中等教育における理化学教授に重きをおかれるようになって、単に教科書の講義を授くる....
「マーカス・ショーとレビュー式教育」より 著者:寺田寅彦
はあるが、あとへ残る纏まった印象はややもすれば甚だ稀薄である。 単に普通教育、
中等教育の内容全体がそうであるのみならず、その中のある一つの科目の教科書がまたそ....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
について、答えをしぶった。それは、自分の過去の経験から、かれのような人物をながく
中等教育にとどめておきたいという気持ちからでもあったが、それよりも当面の問題とし....
「新生の門」より 著者:林芙美子
者が五十三人の多数です。普通教育を受けたものが六十八人、受けないものが六十三人、
中等教育を受けた者が八人位だそうです。 教育のないひとたちの犯罪が如何《いか》....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
日本の仏像仏具を所蔵せる一室あり。学生中に女子半数を占むるも珍しく感ぜり。これ、
中等教育の教員を養成する故なり。当夕、同教授の私邸にて晩餐を授けらる。各室四壁み....