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中紅
「中紅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
中紅の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
りの美形《びけい》がいち人、突如として正面お座席近くに姿をみせて、文字通り万緑叢
中紅一点のあでやかさを添えましたので、いぶかしさに打たれながら主水之介も目を瞠《....
「地水火風空」より 著者:豊島与志雄
は、変な顔をしているね。間抜けじゃないか。俗悪な銅像や石像が並んでる中に、万緑叢
中紅一点という碑があるのを知らないのか。」 「へえー、紅一点……。」 「あれさ、....
「艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
の、ある初夏の真昼。 多くの酔客通人を乗せて隅田川へ漕ぎいでた屋根舟に、万緑叢
中紅一点、婀娜《あだ》な柳橋の美妓があった。 飲めや歌えや。いまだその頃の隅田....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
海岸にそいたる地には、往々麦田の漁家を擁するあり。その屋壁ともに赤くして、万緑叢
中紅点々たり。 那山残雪白如。 (那の山々は残雪が白砂のようにみえ、また谷のあた....
「三国志」より 著者:吉川英治
、魏延と雷同を呼び、 「魏延は、わが右翼にあれ、また雷同は同じく左翼に陣せよ、軍
中紅き旗振るを合図として、その折は、全力をもって討って出よ」 と命じ、陣中に美....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
いて、居合わせたぼくに「何か讃をしてくれ」というので、筆を借りて即興的に「伴睦相
中紅一点」と書いてやったことはある。――かといって、なにも「新・平家」の中に無断....