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中軍
「中軍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
中軍の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「金将軍」より 著者:芥川竜之介
退く。己酉《つちのととり》(二十八日)……さらに日本《やまと》の乱伍《らんご》、
中軍《ちゅうぐん》の卒を率いて進みて大唐の軍を伐《う》つ。大唐、便《すなわ》ち左....
「厳島合戦」より 著者:菊池寛
勢も斬立てられ、十四、五間ばかり退却した。元春自身槍をとって、奮戦していると、弘
中軍の武将|青景波多野等、滝町の横町、柳小路から吉川勢を横撃した。 此の時吉川....
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
は次の如くで、やがて行動を開始した。時に午後六時である。 先鋒 柿崎大和守
中軍(旗本)色部修理進 竹俣三河守 村上 義晴 ....
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
菩薩私の軍功を樹てる為ではない。こう云って涙を流した。和泉感動して、ついに前軍と
中軍と入れ代った。霧が深く展望がきかないままに、明の先鋒査大受は二千の騎兵を率い....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
豪農の類である。総大将四郎時貞は相津玄察、下津浦の次兵衛と共に二百の麾下を従えて
中軍に在った。陣中悉く白旗を掲げ十字架を画いた。「山野悉く白旗に満ち、人民皆十字....
「運命」より 著者:幸田露伴
入り来りぬ、何ぞ箭を放たざらんや。大寧より還りて会州に至り、五軍を立てゝ、張玉を
中軍に、朱能を左軍に、李彬を右軍に、徐忠を前軍に、降将|房寛を後軍に将たらしめ、....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
七十二人、大垣勢千八百二十七人、この二藩の兵が先鋒として出発し、因州勢八百人余は
中軍より一宿先、八百八十六人の土州勢と三百人余の長州勢とは前後交番で
中軍と同日に....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
乗じて此大|觴を重ねた。
「もう上っていらっしゃいよ」
妻児が呼ぶ頃は、夕立の
中軍まさに殺到して、四囲は真白い闇になった。電がピカリとする。雷が頭上で鳴る。ざ....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
檣頭の旗影また点々として見え来たりぬ。ひときわすぐれて目立ちたる定遠鎮遠相連んで
中軍を固め、経遠至遠広甲済遠は左翼、来遠靖遠超勇揚威は右翼を固む。西に当たってさ....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
に侍して居た頃、太閤が朝鮮陣の思うようにならぬを悦《よろこ》ばずして、我みずから
中軍を率い、前田利家を右軍、蒲生氏郷を左軍にして渡海しようと云った時、氏郷が大《....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
、世界の動きに特に関心をもつ人々以外は一般に余り注意されていない現状である。戦争
中軍部のために短波受信をしていた人々が、戦後は外国の放送を受信して通信を発行して....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
山持っていた。それから錦画もその頃盛んに行われたが、これも私は好きで沢山持ち、就
中軍画が好きであった。菱田の祖父が在番《ざいばん》で来ている時は私のうちに同居す....
「淪落の青春」より 著者:坂口安吾
をあげて窓から見送る、娘たちまで、ワーイ、おたのしみ、チェッ、やかせやがら、戦争
中軍需工場でみんな半可通の都会ぶりを身につけている。 ジャズバンドと一緒に劇団....
「美術学校時代」より 著者:高村光太郎
していたので、鴎外先生というと無闇に威張って怖い顔をしている先生と思っていた。年
中軍服でサーベルを着け凡そ二年間美学の講義をせられたが、学年の終りに生徒に向い、....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
る。 フーラー博士が心血をそそいでつくった強い強い『荒鷲』も、さすがにわが『空
中軍艦』の敵ではなかったのだ。 『富士』が急降下しながらはなった青木光線に打たれ....