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中退
「中退〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
中退の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「世相」より 著者:織田作之助
、ポン引が出入り出来るのはこの店だけだった。そのくせ帝塚山の本宅にいる細君は女専
中退のクリスチャンだった。細君は店へ顔出しするようなことは一度もなく、主人が儲け....
「え゛りと・え゛りたす」より 著者:辻潤
静岡県の中学生であった。ここに述べられて居る通り、彼は絵描きになりたくて、学校を
中退してパリに連れていって貰った訳であるが、このパリ時代が、彼と辻潤が長時間一緒....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
面目だか、真面目だか、私自身判断は下しかねた。あたり前に云えば、女学校を自発的に
中退したのも不真面目かも知れないし、学校中、欠課や欠席をして、映画をみたり、京都....
「選挙殺人事件」より 著者:坂口安吾
岩波文庫をとりだした。受け取ってみると、北村透谷だった。 「学歴は?」 「中学校
中退です。ワタクシは、本はよく読んだものです。しかし、近年は読みません」 「読ん....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
待っていたのはヒサではなくて、看護婦の常見キミエである。 キミエは荒巻が学校を
中退して故郷へひッこむということを知り、学校を卒業したら結婚するという口約の実行....
「裏切り」より 著者:坂口安吾
はここのお座敷女中です。三人いる女中のうちの一人で、とても美しい人でした。女子大
中退という教養もかなりの人で、こんなところで働くのがフシギと申すほかない麗人でし....
「肌色の月」より 著者:久生十蘭
うだった。琴子は胸の悪いところへ妊娠して、不眠で苦しんでいた。そのとき女子薬専を
中退したばかりの君代が、派出看護婦で来ていた。琴子は君代に催眠剤をくれというが、....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
いものでしたろう。実は私の傷は一週間前までは非常に良経過にて、この様子ならば近日
中退院して温泉へ行けと部長も言っていたのです。それで私も東京の妹や故郷の両親にも....