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中通り
「中通り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
中通りの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
。 春木座は今日の本郷座である。十八年の五月から大阪の鳥熊という男が、大阪から
中通りの腕達者な俳優一座を連れて来て、値安興行をはじめた。土間は全部開放して大入....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
て、この見取図に書いてある二条の足跡を調べることにするかな」
ところが、その途
中通りすがりに、階下の図書室の前まで来ると、法水は釘付けされたように立ち止ってし....
「巴里祭」より 著者:岡本かの子
ると何んだかこわいような、懐かしいような気がするのよ。」 横町と横町の間を貫く
中通りにはブウローニュの森の観兵式を見物した群集のくずれらしいかなり多勢の行人の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
いますから、三百石取りの資産なのでございます。三百石取りと申しますと、日本の侍の
中通りの身上に過ぎないのでございます。二千年近くの昔とは申せ、四百余州の支那の国....
「わが戦争に対処せる工夫の数々」より 著者:坂口安吾
で、もう人間の死んだのなどは誰も珍しがりはしない。私がたま/\手紙をだしに行く途
中通りかゝると、二人の男が屍体七ツつみ重ねて火をつけるところだ。見物してゐるヒマ....
「夏目先生と滝田さん」より 著者:芥川竜之介
董を買うことが熱心で、滝田さん自身話されたことですが、何も買う気がなくて日本橋の
中通りをぶらついていた時、埴輪などを見附けて一時間とたたない中に千円か千五百円分....
「日記」より 著者:宮本百合子
いものだと思う。けれども高かったので、浮世絵集を買ったが、もうおそくなったので、
中通りの古道具屋へ行って見る。と、白い小さい鶴の子の香合があった。丸い、素朴な、....
「三崎町の原」より 著者:岡本綺堂
。 春木座は今日の本郷座である。十八年の五月から大阪の鳥熊という男が、大阪から
中通りの腕達者な俳優一座を連れて来て、値安興行をはじめた。土間は全部開放して大入....