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「中門廊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

中門廊の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
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三国志」より 著者:吉川英治
と終日|嬉々とお遊びになられたがよいでしょう」 孔明はすぐ退がった。 そして中門廊まで来ると、太傅の許靖が、彼方から色を変えて急いでくる。彼は呼び止めて、 ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
う御対顔の間は、奏楽も止み、関白ノ内経、諸大臣らは、床のすえにひれ伏し、西と東の中門廊にも、多勢の上達部(上級の公卿)が、御簾揚げわたした辺りの一点を、粛と、見....
私本太平記」より 著者:吉川英治
」 「折入っての儀だ。お耳にだけ入れてくれまいか」 鬼六のねばりに、兵の頭が、中門廊の廂の方へかくれた。ややあって。 「――待てとの御意です」 「そうか。しか....
私本太平記」より 著者:吉川英治
。――そして宵ごろ、おつかれの身を、しばし本殿に憩わせておいでになると、なにか、中門廊の方で、 だ、だ、だ、だ と、あわただしい足音だった。 清涼、紫宸の....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ロ衰えかけ、有明けの黒白もなお、さだかでなかった。 が。よく見ると。 主殿の中門廊のほとりに、廊の欄へ寄せて、牛を外した一|輛の女車がすえられてあり、ややは....
私本太平記」より 著者:吉川英治
りを退がった。 そして、昼なのに、人声もない廻廊やうす暗い廂ノ間を通って、元の中門廊のほうへ彼が戻りかけてくると、ふと、細殿の蔭から、誰かよびとめる者があり、....