串柿[語句情報] » 串柿

「串柿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

串柿の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
新世帯」より 著者:徳田秋声
て、壁にかかった東郷大将の石版摺りの硝子張りの額など見ていた。床の鏡餅に、大きな串柿が載せてあって、花瓶に梅が挿してあった。 「今日はお泊りなすってもいいんでし....
三郎爺」より 著者:宮本百合子
がけで、大きな握り飯を三つ背負った彼は、米三升、蕎麦粉《そばこ》五升に、真黒けな串柿を持った親父につれられて、ポクポクポクポクと髷には似合わず幅広な肩の上へ、淡....
十二支考」より 著者:南方熊楠
にいう。津村正恭の『譚海』一五に、蝮蛇に螫《さ》されたるには年始に門松に付けたる串柿を噛み砕いて付けてよしと出づ。田辺近村で今も蝮に咬まれた所へ柿また柿の渋汁を....
松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
兼「おや左様、今頼まれた物を買ってる中遅くなったの」 馬「頼まれ物だと、なんだ串柿かね、おい姉さんお茶をおくれ」 茶碗も沢山はございませんから、お客の帰る傍....
妖怪学一斑」より 著者:井上円了
ります。例えば、河豚にあたれば、樟脳の粉を湯に溶解してこれをのみ、吐血をなせば、串柿を黒焼きにし、これを粉にしてのみ、あるいは、打咽には柿のへたを紛にしてこれを....