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丸め込む
「丸め込む〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
丸め込むの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「明暗」より 著者:夏目漱石
に恐れていた。
「世間には津田よりも何層倍か気《き》むずかしい男を、すぐ手の内に
丸め込む若い女さえあるのに、二十三にもなって、自分の思うように良人《おっと》を綾....
「鉄鎚」より 著者:夢野久作
事を聞くとすぐに、電話をかけて笑ってみたものらしい……チョット俺を面喰らわして、
丸め込むキッカケを作っておこうぐらいの考えで……大変な阿魔《あま》ッチョだぞ。こ....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
あります。この三個所は釜山と違って、巡査か警部補ぐらいが駐在している処ですから、
丸め込むにしても大した手数はかからんでしょう。裁判所の連中でも、みんな美味い事を....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
と、ヘラクレスのごとき勇者に病後の人のごとき待遇を与えること、事変を術数のうちに
丸め込むこと、理想に渇してる精神に麦湯を割った酒を与うること、あまりみごとな成功....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
……」 「母のことなんか云わないで下さい。美和ちゃんは、あんな年寄なんか、掌中に
丸め込むのは、お手のものじゃありませんか。それも、僕をほんとうに愛しているからじ....
「魔都」より 著者:久生十蘭
い。あとは大体読者の御想像に任せるとして、要するに、この二人の局長は宋諜報部長を
丸め込むに足るようなさまざまな悪智慧をつけた上、マゴマゴせずに早く寝ろ、という意....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
―髯の生えた七難かしい軍人でも、訳の解らない田舎の婆さんでも、一視同仁に手の中に
丸め込む客扱いと、商売上の繰廻しをグングン押切って奮闘する勝気が必要なんだが、幸....