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「丸亀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

丸亀の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
放浪」より 著者:織田作之助
て継母はにがにがし気であった。その日から衰弱はげしく、大阪生玉前町の料理仕出し屋丸亀に嫁いでいる妹のおみよがかけつけると、一瞬正気になり、間もなく康太郎は息をひ....
仇討禁止令」より 著者:菊池寛
れでは、正しく朝敵である。 しかも、藩兵は、一手は金刀比羅街道の一宮へ、一手は丸亀街道の国分へ向けて、明朝辰の刻に出発しようとしているのである。 同憂の士は....
仇討三態」より 著者:菊池寛
いた。もう、この屋敷へ来てからも、二、三度は繰り返した嘘である。 本当に、讃州丸亀の京極の藩中でお膳番を勤めたのは、彼の旧主の鈴木源太夫である。彼は源太夫の家....
護持院原の敵討」より 著者:森鴎外
この時急に活気を生じて、船中で夜の更けるまで話し続けた。 十六日の朝舟は讃岐国丸亀に着いた。文吉に松尾を尋ねさせて置いて、二人は象頭山へ祈願に登った。すると参....
自叙伝」より 著者:大杉栄
さらにまた勉強して士官学校にはいった。 父は少尉になると間もなく母と結婚して、丸亀の連隊へやられた。そしてそこで僕が生れた。町の名も番地も知らない。戸籍には明....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
生心安き者は荷物もよく、また駄賃等も御贔屓あり。しかるに向きに合わぬ牛方、並びに丸亀屋出入りの牛方どもには格別不取り扱いにて、有り合わせし荷物も早速には御渡しな....
新釈諸国噺」より 著者:太宰治
諸国はなし、巻一の三、大晦日はあはぬ算用) 大力 むかし讃岐の国、高松に丸亀屋とて両替屋を営み四国に名高い歴々の大長者、その一子に才兵衛とて生れ落ちた時....
堺事件」より 著者:森鴎外
十日には射撃しなかったと答えたものが、長堀藩邸の前から舟に乗った。後にこの人達は丸亀を経て、北山道を土佐に帰り着いた。そして数日間|遠足留を命ぜられていたが、後....
続獄中記」より 著者:大杉栄
がしきりに思い出される。 元来僕には故郷というものがない。 生れたのは讃岐の丸亀だそうだ。が、生れて半年経つか経たぬうちに東京へ来た。そして五つの時に父や母....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
金比羅参詣の船へ乗るが好いというので、それへ乗ることにしたが、その船の出る讃岐の丸亀までは三十里近くの陸を行かなければならない。しかしいよいよその陸路に向って発....
四季とその折々」より 著者:黒島伝治
する。それほど変化のない日々がこの田舎ではくりかえされている。しかし汽車に乗って丸亀や坂出の方へ行き一日歩きくたぶれて夕方汽船で小豆島へ帰ってくると、やっぱり安....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
すものの技について語りましょう。 産額で一番大きなものの一つは団扇であります。丸亀市がその産地で、特に塩屋はその中心であります。年額は三百万円を超えこれに携る....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
|艘の持船がある。 また店は、堺のみでなく、長門の赤間ヶ|関にもあるし、讃岐の丸亀にも、山陽の飾磨の港にも出店がある。 わけて小倉の細川家からは、特に藩の御....
千里眼その他」より 著者:中谷宇吉郎
封したものの中を見るという即ち透視の能力を得たと言い出したことに始った。その後|丸亀市《まるがめし》の長尾郁子《ながおいくこ》が同じような能力を示し、その他にも....
放浪」より 著者:織田作之助
て継母はにが/\し気であった。その日から衰弱はげしく、大阪生玉前町の料理仕出し屋丸亀に嫁いでいる妹のおみよがかけつけると一瞬正気になり、間もなく康太郎は息をひき....