» 丸切

「丸切〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

丸切の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ある抗議書」より 著者:菊池寛
鳴りました。 すると、闇の中から私に近づいて来た鳥打を被た男がありました。前と丸切り違った落着いた声で、 「千葉署の刑事です、貴君は」と、訊きました。そう聴く....
極楽」より 著者:菊池寛
骨が折れたほどだった。が、今では不思議に、足も腰も痛くない。 幾何歩いたかも、丸切り見当が立たなくなってしまった。たゞぼんやりと、生きて居た頃の時間に引き直せ....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
無理とは云いません。 問 九月二十六日貞に会った事は相違ないか。 答 其日は丸切り会いません。 清正公坂で待受けた事はありません。清正公坂より赤坂に電車で....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
、彼の晩には実ア神原も酷い目に遭った、何事も是程の事になったら幾らも失策はある、丸切りしくじって、此の屋敷を出てしまったところが、有助貴様も己と根岸に佗住居をし....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
有難い、代《だい》はいくらでも取らせるぞ、早く料理をしてくれ」 「では、こうして丸切りにして、鍋の中へぶち込んで、ぐつぐつ煮立てて進ぜましょう」 「それがよかろ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
である。 予は清姫の話は何か拠るべき事実があったので、他の話に拠って建立された丸切《まるきり》の作り物と思わぬが、もし仏徒が基づく所あって多少附会した所もあろ....