丸提灯[語句情報] » 丸提灯

「丸提灯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

丸提灯の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
い。 通り越して、ひょいと向うを見ると、はしなくも目にうつったのは、「易断」と丸提灯に染めぬいた大道易者のささやかな屋台です。――退屈男は、にやりとやると、の....
坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
をかけた、小さな格子窓《こうしまど》の平屋はおれが団子を食って、しくじった所だ。丸提灯《まるぢょうちん》に汁粉《しるこ》、お雑煮《ぞうに》とかいたのがぶらさがっ....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
「へえ、お屋敷の者でごぜえます」 權「誰だ、判然分らん、待て/\」 と懐から手丸提灯を取出し、懐中附木へ火を移して、蝋燭へ火を点して前へ差出し、 權「誰だ」 ....
海流」より 著者:宮本百合子
た時、通行の途絶えた暗い、昼間より広く見える軌道のところに三つ四つ入り乱れている丸提灯の赤い灯かげが見えた。自動車は更にスピードを落して静かに近よって行くと、行....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
にした婆が三味線箱を背負い、前帯に褄をはしょり、素足に下駄を突っかけて片手には小丸提灯、夜道を照らしつつ先立ちして歩いておる。 尤も、この時代には箱屋というの....