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丹下
「丹下〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
丹下の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
供の時に聞いた話ですから、天保初年のことゝ思ってください。赤坂の桐畑のそばに小坂
丹下という旗本がありました。千五百石の知行取りで、その先代はお目附を勤めたとか聞....
「桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
城は法螺貝を吹き立てよ、その貝を聞いたら寺部等の諸砦は速かに大高表に馳せつけよ、
丹下、中島二城の兵は、丸根、鷲津の後詰をせよと命じて手ぐすねひいて待ち構えて居た....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
、六月一日第四回の支倉の訊問をするまで一週間のうち只一回参考人として洋服裁縫職の
丹下銀之助と云う男を召喚した切り、少しも予審を開かなかった。
丹下銀之助は窃盗....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
よけいな口をたたくものではない」 と、わざとらしいたしなめ顔。 「そこへ、あの
丹下左膳という無法者まで、飛びこんできて、頼まれもしないのに穴へ落ちてくれたのだ....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
月十四日に陸軍一等軍医を以て終った。 比良野氏ではこの年同藩の物頭二百石|稲葉
丹下の次男|房之助を迎えて養子とした。これは貞固が既に五十歳になったのに、妻かな....
「雪たたき」より 著者:幸田露伴
をまともに見、傲然として軽く会釈し、 「臙脂屋御主人と見受け申す。それがしは牢人
丹下右膳。」 と名乗った。主人は有らずもがなに思ったらしいが、にッたりと無言。臙....
「くちなし」より 著者:宮本百合子
に閃く光が濃く且つ鋭く走ったような事情である。 あの顔に向う疵では、間の抜けた
丹下左膳だねと笑いながら、すぐ註文の薬品その他を揃える仕度にとりかかった。 今....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
、今日の仕合に優勝した仁《じん》と手合せが願いたいと言う。
名は! ときくと、
丹下左膳《たんげさぜん》と答える。流儀は? とたたみかけると、
丹下流……そしてに....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
見おぼえのある隻眼隻腕の、痩せさらばえた浪人姿……。
五
「これは、これは、
丹下の殿様。お珍しいところで――その後は、とんとかけちがいまして」
とつづみの....
「長篇小説私見」より 著者:豊島与志雄
いきなり書かれたならば、多くの人はまごつくだろう。浪子、貫一、三四郎、机竜之助、
丹下左膳……一体、真摯な文学は、そして作者が血肉を注ぎこんだ人物は、どこへ行って....
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
れだけの仕事をしたというだけでも私にとつてはまさしく驚異である。ことに伊藤氏の「
丹下左膳」第二篇のごときは撮影上の設備その他あらゆる意味において世界最悪のコンデ....