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「丹心〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

丹心の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
郎、横山雄偉、児玉誉士夫 以上五十九名 ◯蘇峰翁の所感詩一篇あり 血涙為誰振丹心白首違 滄桑転瞬変 八十三年非 十二月七日 ◯けさのラジオは、ついに近衛公....
十二支考」より 著者:南方熊楠
あればなり、赤いとはまづかくと言うの訛りたるなり。まづかくは真如これなり、それを丹心丹誠の丹の意にまっかいといえるは偽りなき事なるを、後にその詞を戯れて猿の尻な....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
しょう》の人物でありました。 田山白雲は、曾《かつ》て何かの時の戯れに、「一寸丹心」と書くべきを、「一寸短身三尺剣」という戯画を描いて、極めて矮躯短身の壮士に....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
い。文明十六年の正月朔日に、「今夜節分の間、『般若心経』三百六十余巻これを誦す。丹心の祈りを凝らす」、とあるは、その辺の消息を語るものであろう。しかるにその年も....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
るの不幸に遭遇し、国の安危を余所《よそ》に見る悲しさを、儂|固《もと》より愛国の丹心《たんしん》万死を軽《かろ》んず、永く牢獄にあるも、敢えて怨《うら》むの意な....
学問の独立」より 著者:福沢諭吉
その実は豚羊に異ならず。ともに国を守るに足らざるものなれば、いやしくも国を思うの丹心《たんしん》あらんものは、内外の政治に注意せざるべからず。 政治の事、はな....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
に靡《なび》き、官を慕い官を頼み、官を恐れ官に諂《へつら》い、毫《ごう》も独立の丹心を発露する者なくして、その醜体見るに忍びざることなり。譬えば方今出版の新聞紙....
赤坂城の謀略」より 著者:国枝史郎
すると長老は深く頷いて、 「万代の秘書にはござりまするが、多門兵衛様には忠誠丹心、まことの武夫と存じますれば、別儀をもちまして、お眼にかけるでござりましょう....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
が残されてあった。 いちめんに武蔵野之図が描いてあった。大きな旭日だけを、わが丹心と誇示するように、それだけに朱が塗ってあって、後は墨一色の秋の野だった。 ....
三国志」より 著者:吉川英治
や、ご丁寧に、恐縮なごあいさつです。自分とてもまだ飄々たる風雲の一|槍夫。一片の丹心あるほかは、半国の土地も持たない若年者です。私のほうからこそ、よろしくご好誼....
私本太平記」より 著者:吉川英治
。このさいにおける英断には、玄以に学んだ儒学も、大燈、夢窓の両禅師からうけた禅の丹心も、その活機を見つけるところもない幾十日の昼の御座、夜ノ御殿のおん悩みらしか....