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丹波口
「丹波口〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
丹波口の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
あとをつけます。 これはいけない、出直そう。 七兵衛は、また大門を引返して、
丹波口から東をさして出ると、小間物屋もやって来る。 七兵衛は尻《しり》を端折《....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ごとく退がッて来た公卿車の一つに、日野蔵人俊基の姿も見られた。 彼の館は、七条
丹波口だった。ここらはもう京も端れ。 遅々たる牛車で、内裏から退がって来るには....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
手軍の足利勢は、大手の軍勢とはやや方角を異にして、北野から洛外ざかいの山添いを、
丹波口のほうへゆるぎ出していた。 が、その日は合戦なし。 そしてあくる日、桂....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
かけて。 かねがね、しめしあわせを持っていた足利軍は、瀬田、宇治、大渡、山崎、
丹波口、のこらずの前線から一せいに攻撃をおこした。――主力はもちろん尊氏の麾下で....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
う。すでに七分の勝ち。それに近江方面の敵二、三千も打ちころしてまいりました。はや
丹波口にも敵影はなく、阿弥陀ヶ峰に拠っていた奴ばらも味方が追っぱらってしまったよ....