丹波酸漿[語句情報] »
丹波酸漿
「丹波酸漿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
丹波酸漿の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「杯」より 著者:森鴎外
》に差す。 真赤なリボンの幾つかが燃える。 娘の一人が口に銜《ふく》んでいる
丹波酸漿《たんばほおずき》を膨《ふく》らませて出して、泉の真中に投げた。 凸面....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
入れた。杏の缶詰が二個。「此はお嬢様に」と婦人が取出したのは、十七八ずつも実った
丹波酸漿が二本。いずれも紅いカラのまゝ虫一つ喰って居ない。「まあ見事な」と主婦が....
「古事記」より 著者:太安万侶
というのはどういう形をしているのですか」とお尋ねになつたところ、「その目《め》は
丹波酸漿《たんばほおずき》のように眞赤《まつか》で、身體一つに頭が八つ、尾が八つ....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
波、丹後、但馬であります。これらの国々の名は色々の言葉で思い出されます。丹波栗、
丹波酸漿、丹波焼、丹後縞、丹後紬、丹後縮緬、但馬牛など、皆よく響き渡った名であり....
「母の手毬歌」より 著者:柳田国男
近くても毬酸漿という草の実と、あんまりよくは似ていない二種のものになった。しかし
丹波酸漿を畠で作り出したのは後のことで、店や縁日で売るようになったのは、都会でも....