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「主上〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

主上の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
命じたときに光り始めなかったからである。このように星辰は『不逞の天使』すなわち、主上の神から排斥された神々であったのである。 カルデアの創世記物語とユダヤのそ....
応仁の乱」より 著者:菊池寛
して幕府を討伐すると云う噂が立った。勝元は是を聞くや直ちに兵を率いて禁中に入り、主上を奉迎して幕府に行幸を願った。倉卒の際とて、儀仗を整える暇もなく、車駕幕府に....
四条畷の戦」より 著者:菊池寛
河内に、或は|伯耆に、北条氏討滅の為にあらゆる苦悩を味った訳であるから、此の日の主上及び諸将の面上に漂う昂然たる喜色は、想像出来るであろう。 かくて建武中興の....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
て北条氏廃帝の旧例を調査しているが、幕府方には尊王攘夷説の根源を断つために京都の主上を幽し奉ろうとする大きな野心がある。こんな信じがたいほどの流言が伝わって来る....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
目をやりながら、この街道に穏便のお触れの回ったのは正月十日のことであったが、実は主上の崩御は前の年の十二月二十九日であったということを胸に浮かべた。十二月の初め....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
が新帝を愛し奉り、競ってその御一行を迎えるというは理由のないことでもない。従来、主上と申し奉るは深い玉簾の内にこもらせられ、人間にかわらせたもうようにわずかに限....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
に入れて、この上もなく珍重させられていた。 あるとき経広が御前にまかり出ると、主上はとりわけ上機嫌で、御自分で秘蔵の井戸を取り出されてお茶を賜ったりなどした。....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ょうみょう》の博士に向って披瀝《ひれき》しますと、博士はその志を諒なりとして、院主上人に向ってその希望を通じましたところ、院主上人は、また弁信の志を憐んで、これ....
「平家物語」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:作者不詳
ませんですから。やがて基房がよいようにとりはからいましょうから」と申し上げたらば主上は「位を退ってからはそのような事のあった例もたまにはきいて居たけれどもちゃん....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ふくそう》していた。 本来の政治的党派のほかにまた、他の運動も現われていた。民主上の機運は思想上の機運と相応じていた。秀《ひい》でたる者も群集と同様に不安を感....
雪の宿り」より 著者:神西清
りになった公方が悪いということになる。成程あまり感服のできる将軍ではない。畏くも主上は満城紅緑為誰肥と諷諫せられた。それも三日坊主で聞き流した。横川景三殿の弟子....
南国太平記」より 著者:直木三十五
(手函を――) と、思ったが、迂濶に音立てたり、騒いだりしたくはなかった。茶坊主上りの調所ではあったが、人並の腕をもっていた。供部屋を起すには、まだ早い、と思....
『七面鳥』と『忘れ褌』」より 著者:佐藤垢石
いてご聴許ない時は、大老らは承久の故事を追い、鳳輦を海島に遷し奉るか、さもなくば主上を伊勢に遷し両宮の祭主となし奉るべし―― とか、または、 ――大老は、関....
にらみ鯛 」より 著者:佐藤垢石
て、御膳の『御した』のお下げを乞い、これを酒井に賜わった。『御した』というのは、主上ご食事の砌ご正膳の外に、副膳を奉るのであるが、その副膳のことを称えるのである....
法然行伝」より 著者:中里介山
ねばならぬ。 十 のみならず高倉院御在位の時、承安五年春のこと、勅請があって、主上に一乗円戒を法然上人が授け奉った、という特例がある。これは清和天皇が貞観《じ....