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主人公
「主人公〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
主人公の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
高等学校の生徒は当時の大導寺信輔よりも寧ろ若いジュリアン・ソレル――「赤と黒」の
主人公だった。
こう言う信輔は当然又あらゆるものを本の中に学んだ。少くとも本に....
「河童」より 著者:芥川竜之介
えを後ろに苦い顔をしていたペップの言葉です。僕はもちろん不快を感じました。しかし
主人公のゲエルはもちろん、ペップやチャックもそんなことは当然と思っているらしいの....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
くろう》、愛媛々《あいえんえん》、――それ等はいずれも旅行者の僕には支那小説の女
主人公にふさわしい名前ばかりだった。
「玉蘭も呼ぼうか?」
僕は返事をしたいに....
「お時儀」より 著者:芥川竜之介
。顔は美人と云うほどではない。しかし、――保吉はまだ東西を論ぜず、近代の小説の女
主人公《じょしゅじんこう》に無条件の美人を見たことはない。作者は女性の描写になる....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
て見ましょうか?
主筆 そうして頂ければ好都合《こうつごう》です。
保吉 女
主人公《じょしゅじんこう》は若い奥さんなのです。外交官の夫人なのです。勿論東京の....
「路上」より 著者:芥川竜之介
Une Vie a` la Tolstoi:〕 と云う所なんだろう。そこでその女
主人公《じょしゅじんこう》と云うのが、いろいろ数奇《さっき》な運命に弄《もてあそ....
「早春」より 著者:芥川竜之介
。もっとも気の利《き》いた小説じゃない。三重子なるものは好《い》いとしても、君を
主人公にしていた日には……」
中村はにやにや笑い出した。
「三重子も生憎《あい....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
剣戟《けんげき》とを用いた幾多の物語を伝えている。
「董家山《とうかざん》」の女
主人公金蓮、「轅門斬子《えんもんざんし》」の女
主人公桂英、「双鎖山《そうさざん》....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
この話の
主人公は忍野半三郎《おしのはんざぶろう》と言う男である。生憎《あいにく》大した男....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
いた。ことに「西遊記」を翻案した「金毘羅利生記」を愛していた。「金毘羅利生記」の
主人公はあるいは僕の記憶に残った第一の作中人物かもしれない。それは岩裂の神という....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
に転がったまま、トルストイの Polikouchka を読みはじめた。この小説の
主人公は虚栄心や病的傾向や名誉心の入り交った、複雑な性格の持ち主だった。しかも彼....
「久保田万太郎氏」より 著者:芥川竜之介
ず。久保田君の芸術は久保田君の生活と共にこの特色を示すものと云うべし。久保田君の
主人公は常に道徳的薄明りに住する閭巷無名の男女なり。是等の男女はチエホフの作中に....
「ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
いつ果てるとも知れぬものの云いようのない憂愁の中に沈めてしまった。この小説中の女
主人公たちは今でも生きていて、もう髪は真ッ白になっている。おお、金色の髪の毛が縮....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
ていで、駈けだした。ところで、わたしは当然、伝奇物語の真精神に従って、ここでこの
主人公とその乗馬の風采いでたちについて少々述べなければなるまい。彼のまたがった馬....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
いたことにロマン趣味を感じずにはいられなかった。これ等の犯罪的天才は大抵は小説の
主人公になり、更に又|所謂壮士芝居の劇中人物になったものである。僕はこういう壮士....