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「主体性〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

主体性の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
五〇年代の文学とそこにある問題」より 著者:宮本百合子
と創作方法をもたなければならない。それは、どうして発見されるだろうか。丹羽文雄が主体性ぬきの現実反映のリアリズムからぬけ出て、少くとも歴史の前進する角度をふくん....
心に疼く欲求がある」より 著者:宮本百合子
かのように、それから先の追究をすてているところに、アメリカの明るさと同時に異様な主体性の没却を示している。 そして、巨大な現象をつかみながら、作家の主体的角度....
新しい抵抗について」より 著者:宮本百合子
ます。『近代文学』のグループといえば、ブルジョア民主主義の限界内で、個人主義的な主体性の確立の論議にとらわれていたようだけれども、去年の夏からファシズム反対の積....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
も、インテリの昔ながらの懐疑を標榜するにしても、とに角彼等が、インテリゲンチャの主体性のもつ積極性を問題としたことが、新インテリ論期の一つの進歩(?)少くとも新....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
になって了った、主体が主観とも客観とも考えられたということは、主観客観の概念の非主体性・平面性を証拠立てている(船山信一氏がこの点から田辺哲学の批評を企てている....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
せられて、独立なる実体となる結果、それに否定的に対立するものとしての個の独立なる主体性を滅却する。従って種と個との否定的統一としての類の絶対的全体性も認められな....
世界新秩序の原理」より 著者:西田幾多郎
ある。 我国の国体の精華が右の如くなるを以て、世界的世界形成主義とは、我国家の主体性を失うことではない。これこそ己を空うして他を包む我国特有の主体的原理である....
あとがき(『宮本百合子選集』第十巻)」より 著者:宮本百合子
ばかりか、民主主義文学の時代に入ってからこと新しく揉まれて来ている階級性の問題、主体性の問題、社会主義的リアリズムの問題、文学と政治の問題などが、これらのプロレ....
ジャングル頭」より 著者:豊島与志雄
、ヘーゲル、ケルケゴール、ハイデッガー、サルトル、などの思想家の断片と、原罪とか主体性とかいう断想とが、全くジャングルのように生い茂っているのである。そこでは、....
女心の強ければ」より 著者:豊島与志雄
れば、わたしの方でしたのです、」と答えてやりました。私はひとから誘惑されるほど、主体性とかを喪失してるつもりではありません。 けれども、長谷川さん、あなたを失....
哲学入門」より 著者:三木清
いる。人間の運動は特に行為といわれ、かようなものとして人間は超越的である。人間の主体性はその存在の超越性を離れては考えられない。超越は人間的存在の根拠であり、超....
知識と政治との遊離」より 著者:中井正一
の現象である。しかも、その敗退は、アメリカの大衆の組織的主体的条件を、すなわち「主体性」の要素を論理的計算の中から欠如していたことから起った謬りではなかったかを....
生きている空間」より 著者:中井正一
なすのである。 ここではすでにゾルゲルのイロニーでは盛りきれないもの、弁証法的主体性が、その論理的根幹となって、新しいバトンを受けつぐべき課題を提出すると云う....
「見ること」の意味」より 著者:中井正一
同一である。それが弁証法的立場においては、さらに移行における媒介として、すなわち主体性の立場において、一段の力学性を帯びてくるのである。 芸術的見かたとはしか....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
総理、岡崎外相は、その都度外交と称せられる、アメリカ追従外交を展開し、日本国家の主体性を没却し、行政協定の改訂期を前にして何らの動きを示さず、領土問題についても....