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主客顛倒
「主客顛倒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
主客顛倒の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「コンラッドの描きたる自然について」より 著者:夏目漱石
ある、自然の活動が人間の活動と相交渉し、相対立する場合を写した作物である。これを
主客顛倒と見るのは始めから自然は客であるべきはずとの僻目《ひがめ》から起るのであ....
「自分だけの世界」より 著者:辻潤
ない。要は、その「偶像」を創造者であるかの如く思い込むことを戒めているのである。
主客顛倒を警告しているのである。 彼の教義――教義哲学でも、理屈でもなんでもか....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
へ出かけて、ここにも立淀む一団の、弥次の上から、大路へ顔を出した……時であった。
主客顛倒、曲者の手がポカリと飛んで、礼之進の痘痕は砕けた、火の出るよう。 「猿唐....
「魔都」より 著者:久生十蘭
。加十は皮椅子の上に引据えられ、真名古は深々と安楽椅子の中に沈み込んだ。たちまち
主客顛倒してしまったがこれも止むを得ない。加十はもはや王様でも何でもない、一個の....