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「主峰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

主峰の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
よって空中征服がなし遂げられている。ところが、ここではそれも出来ないというのは、主峰をつつむ常住不変の大雲塊があるからだ。うごかぬ雲、おそらく天地開闢以来おなじ....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
天候の変化が殆んどすべて南の方からやってくるのだと想像される。 冬期常念山脈の主峰に登るには、常念一ノ沢より他に適当なコースは見つからない。鳥川橋を渡って二町....
「立山の亡者宿」より 著者:田中貢太郎
木の左右に放れた処から見ると、黎明の光を受けて※れたようになった空の下に、立山の主峰が尖んがった輪廓を見せていた。 路は大きな谷間の方へ降りて往った。その路を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
島の海で相呼応するこの神代の両英雄を、優れて大なる額面に描き、これを関東、東北の主峰にかかげてみたいとの願望が、油然《ゆうぜん》として白雲の頭の中に起ったのも、....
「わが童心」より 著者:佐藤垢石
ら望んだ赤城の嶺には、東から長七郎、地蔵、荒山、鍋割、鈴ヶ岳と西へ並んでいるが、主峰黒桧は地蔵ヶ岳の円頂に掩い隠されて、姿を現わさない。 私は、五月から六月上....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
く風も強くて露営には適せぬ。北に登る四丁で三角点の立てる一峰、標高三千七十米突、主峰の北々東だ、が北穂高岳「信飛界、空沢岳（宛字）、嘉門次」と命名しておく。 ....
「火と氷のシャスタ山」より 著者:小島烏水
、この方面から見たシャスタは、一座の尖れる火山にしか見えない、それが、シャスタの主峰であるが、汽車が北へ廻るに随って、いつの間にか、主峰の傍に、また一つの同じよ....
「層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
峰の上に立てり。さても大雪山の頂上の広きこと哉。南の凌雲岳、東の赤岳、北の黒岳の主峰など、ほんの少しばかり突起するだけにて、見渡す限り波状を為せる平原也。その平....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
れないような活火山が厳存している。 大覚ノ宮と、 守護の松田一族。 宮方の主峰は、この二つと観ていいが、さかのぼれば、承久ノ乱に宮方へついて、いらいうだつ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
木と大塔ノ宮とが、歯と唇のように密接なのは、いうまでもない。――いわばその二つの主峰は、一時雲に隠れていたものが、ふたたびその健在な姿を、巍然と、雲表にあらわし....